オイシックス運営のFuture Food Fund2号ファンドに日本政策金融公庫とコメダHDが出資
食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地株式会社の投資子会社Future Food Fund株式会社が組成した食領域特化型CVCファンドである「Future Food Fund 2号投資事業有限責任組合」は、株式会社日本政策金融公庫と株式会社コメダホールディングスから2023年4月までに出資を受けた。
日本政策金融公庫からの出資について
「農林漁業法人等に対する投資の円滑化に関する特別措置法(平成14年法律第52号)」に基づき、農林水産省によりFFF2号ファンドの農林漁業法人等投資育成事業に関する計画が承認され、日本政策金融公庫からFFF2号ファンドへの出資が決定した。
日本公庫は、国内の農林漁業及び食品産業の持続的な発展に資する民間の投資を補完しており、FFF2号ファンドの『日本の食の分野における幅広い領域において、スタートアップ等への投資を通じて、その技術やビジネスモデル、商品・サービス等の社会実装を支援し、より多くの人がより良い食生活を楽しめる社会を実現する』との方針が評価され、出資を受けることとなった。
コメダホールディングスからの出資について
全国にフルサービス型喫茶店のフランチャイズチェーンを展開する株式会社コメダホールディングスは2020年12月に組成が完了したFFF1号ファンドに続き、FFF2号ファンドへの出資が決定した。コメダホールディングスは2022年7月に業界初となる、プラントベースの食材のみを使用した喫茶店「KOMEDA is □」を東銀座にオープンしており、今後もフードテックやニューフードなど食領域でさまざまなイノベーションを生み出しているスタートアップ企業や、他のLP 企業との協業なども視野にサポートを受けていく予定だという。
出資企業:株式会社日本政策金融公庫について
一般の金融機関が行う金融を補完することを旨とし、国民一般、中小企業者及び農林水産業者の資金調達を支援するための金融の機能を担うこと等により国民生活の向上に寄与することを目的として業務を行う。
社名 :株式会社日本政策金融公庫
所在地 :東京都千代田区
設立 : 2008年
資本金 : 11兆6,961億円
事業内容 :中小企業・小規模事業者政策や農林漁業政策に基づき、法律や予算で決められた範囲で金融機能を発揮している政策金融機関
出資企業:株式会社コメダホールディングスについて
1968年に創業され、全国に約950店舗を展開するフルサービス型喫茶店「珈琲所 コメダ珈琲店」を運営。喫茶文化の根強い名古屋から全国に出店を果たし、それぞれの地域に密着した店作りを通じて、顧客が自宅のリビングと同じように安心して“いつもの”コーヒーを楽しめる"くつろぐ、いちばんいいところ“を提供することを目指すという。
社名 :株式会社コメダホールディングス
所在地 :愛知県名古屋市東区
設立 :2014年
資本金 :6億3,900万円
事業内容 :喫茶店チェーンを運営する株式会社コメダの持株会社
FFF2号ファンドについて
日本の食文化や食品業界の発展への貢献を視野に入れ、食領域に特化したスタートアップ企業を中心に投資する目的をもって設立したFFF1号ファンドは、近年の食領域への関心の高まりもあり、食領域に特化したファンドとしては日本国内で初の設立でありながらも、多種多様な業界からLP14社が加入した。投資先企業の商品の販売やマーケティングサポートなどを数社へ実施しており、エコシステムの構築も実現できている。
FFF2号ファンドは、今年12月に向けて引き続きファンドを組成中だ。さらに規模を拡大し投資活動を加速させることで、今後も食領域の事業の発展につなげていきたいと考えているという。
Future Food Fund株式会社について
Future Food Fundは、オイシックス・ラ・大地株式会社が設立した日本発のフード領域特化型のCVC。LP企業とともに国内外の先進的な食・農・ヘルスケア領域への積極的な投資を行うことで、販売や商品開発などの支援を通じて、日本国内においてスタートアップ企業を支援するエコシステムの構築を実践するという。
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