次世代ドローンのエアロネクスト、Leaguer Groupと中国の事業展開における業務提携に合意
次世代ドローンの株式会社エアロネクストは、中国・深圳清華大学研究院 (以下RITS)の外郭団体で、主にテクノロジー企業を支援するLeaguer Group Co., Ltd.とエアロネクストの中国における事業展開に対する戦略的サポートの提供に関するMOUを締結したことを発表した。
今後両社で進めるプロジェクトにあたっては、中国におけるUAVの研究開発、技術開発およびマネジメントに豊富な経験と実績、広いエンジニアのネットワークを有するLeaguerの国際事業部総経理Zheng Xiang氏が責任者として推進していくという。
エアロネクストは、UAV(無人航空機)やマルチコプターの機体フレームのあるべき姿を実現すべく、機体の構造を根本的に見直し、独自の重心制御技術4D GRAVITY®を開発した。この独自の4D GRAVITY®をUAVの標準技術にするために強固な特許ポートフォリオを構築し、4D GRAVITY®テクノロジーライセンスビジネスのグローバル展開を推進している。5月には、深圳市にあらたに現地法人「天次科技(深圳)有限公司 (英文名 Aeronext Shenzhen Ltd.)」を設立し、中国市場での4D GRAVITY®テクノロジーライセンスビジネス推進の一歩を踏み出したばかり。
この中国における展開において大きなターニングポイントとなったのが、昨年11月に深圳で行われた深圳国際ピッチ大会「Nanshan “Entrepreneurship Star” Contest 2018」でエアロネクストが総合第3位と知的財産賞をダブル受賞したこと。この2008年から始まったスタートアップ企業を対象とした国際的なピッチコンテスト「Nanshan “Entrepreneurship Star” Contest」の渋谷での国内予選大会で主催者であった、RITSとLeaguer、そして同大会の主催者である深圳市南山区人民政府、さらには深圳市ドローン産業協会から支援を受け、中国におけるビジネス展開の可能性を探ってきた。
また、エアロネクストが優勝した国内予選大会「Nanshan "Entrepreneurship Star” Contest 2018 Shibuya」の協力企業の一つであったみずほ銀行は、同大会への準備から現地法人の設立に至るまで協力があった。
1999年に設立されたLeaguerは、中国国内トップ校である清華大学と深圳市政府が共同設立したRITSの傘下企業で、中国で最も早期のテクノロジーイノベーションサービス機関の一つ。主に技術の産業化、産業パークの運営、投資業務を行い、テクノロジーイノベーションを生み出す取り組みを推進、支援する団体で、設立以来、イノベーションリソースや資金調達の機会提供や起業、事業のスケールアップ支援など、多くのテクノロジー企業をサポートしてきた。
今回、中国においてテクノロジーイノベーションの取り組みを積極的にサポートするLeaguerと提携することで、エアロネクストの掲げるビジョン「ドローン前提社会の実現」と「新しい空域の経済化」の実現と、産業ドローンの社会実装化に向けた、大きな原動力となることを期待しているという。
■株式会社エアロネクストとは
UAV(無人航空機)やマルチコプターの機体フレームのあるべき姿を実現する、ドローン・アーキテクチャ研究所。エアロネクストが実現を目指すドローン・アーキテクチャの中心テーマを「姿勢制御」とし、重心制御技術「4D GRAVITY®︎」に強みを持つ機体開発を行っている。
*株式会社エアロネクスト 会社概要は https://aeronext.co.jp/company/ を参照。
■Leaguer Group Co., Ltd.とは
1999年に設立された中国で最も早期のテクノロジーイノベーションサービス機関の一つ。中国国内トップ校である清華大学と深圳市政府が共同設立した深圳清華大学研究院(RITS)の傘下企業で、主に技術の産業化、産業パークの運営、投資業務を行う。2015年にはRITSが広東省の科学技術イノベーション領域での最高賞となる”広東省科学技術賞特賞”を受賞。RITSはJETRO Innovation Program(JIP)深圳プログラムの提携先でもある。
*Leaguer Group Co., Ltd. 会社概要はhttps://www.leaguer.com.cn/ を参照。
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(eiicon編集部)