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ANAHD×エアロネクスト|物流ドローンの共同開発に向け業務提携

ANAHD×エアロネクスト|物流ドローンの共同開発に向け業務提携

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ANAホールディングス株式会社と、株式会社エアロネクストは、ANAHDのエアラインならびにドローンオペレーターとしての機体運航に関する知見と、エアロネクストの産業用ドローンの基本性能を向上させる機体構造設計技術4D GRAVITY®*1を融合し、「空の産業革命 レベル4*2(有人地帯での補助者なし目視外飛行)」に対応する物流ドローンの共同開発に向けた業務提携をスタートする。今後は両社によって開発した機体をベースに、国内外のドローンメーカーとも連携して量産化を行い、将来的な輸送インフラの一部として社会普及することを目指すという。

▲上写真:物流ドローン”Next DELIVERY®”の試作機

*1  機体重心を最適化することで、飛行中の姿勢、状態、動作によらずモーターの回転数を均一化して、安定性・効率性・機動性といった産業用ドローンの基本性能を向上させる構造設計技術。この技術は、機体の分離結合構造とペイロードの接続の仕方に特徴を有しており、エアロネクストは、この技術を特許化して4D GRAVITY®特許ポートフォリオとして管理している。4D GRAVITY®による基本性能の向上により、産業用ドローンの新たな市場、用途での利活用の可能性も広がる。

 *2  2019年6月に発表された小型無人機に係る環境整備に向けた官民協議会による「空の産業革命に向けたロードマップ2019」で明記されている、2022年度を目標とした「有人地帯での補助者なし目視外飛行」の実現フェーズのこと。

▲物流ドローン”Next DELIVERY®”試作機の荷物部分

業務提携の目的

「空の産業革命に向けたロードマップ2019」にて示されている2022年度の「空の産業革命レベル4」(陸上輸送が困難な地域における生活物資や医薬品の配送や都市を含む地域における荷物配送)の実現に向けて必要とされる、高品質かつ安心・安全なドローンを共同で開発することとなった。

各社の役割

■ANAHD

ANAHDでは航空機の安全運航に関する知見を活かし、ドローンオペレーターとして、福岡市や五島市にて無人地帯での補助者なし目視外飛行(レベル3)による実証実験を行うなど、ドローン物流サービスの事業化に向けた検証を継続して実施している。主要な用途や基本的な機体性能、また機体整備や運航管理にあたって必要な機能などについて、オペレーターとしての視点から知見を提供するという。

■エアロネクスト

エアロネクストでは、「ドローン前提社会の実現」と「新しい空域の経済化」を目指し、物流用途のドローン開発に力を入れ、4D GRAVITY®を搭載した物流用ドローン機体“Next DELIVERY®” *3の開発を進めてきた。従来の物流ドローンの機体構造は、空撮用途から発展を遂げてきたドローンの機体構造を踏襲し、機体の飛行部及び搭載部が一体となった機体構造で、飛行姿勢に伴い荷物も傾いてしまう課題があったという。Next DELIVERY®では、飛行部と荷物搭載部分を分離した分離結合型の機体構造により、荷物を常に水平に保つことができるようになり、加えて、重心位置を考慮した機体構造設計により、高性能な物流ドローン機体を実現することが可能となる。そして、物流ドローンの共同開発にあたり、4D GRAVITY®技術の提供を行う。

ANAHDとエアロネクストは、2020年度内に共同開発した物流ドローンによる実証実験を開始し、2022年度の「空の産業革命 レベル4」解禁に向けて量産化をしていく。ドローン物流サービスが、さまざまな地域課題の解決する新たなインフラとして、社会実装することを目指す。

*3   物流用途に特化した、飛行性能、応答性能、着陸性能に優れた4D GRAVITY®搭載ドローン。荷物のある往路も、荷物がない復路も、また突風等飛行姿勢に影響を与える状況下でも常に適正重心を維持する構造により、モーターの回転数を均一化することで、「速く」「長く」「荷物の傾かない」、効率的で安定した飛行を可能にする。

<株式会社エアロネクスト 会社概要>

事業内容は産業用ドローンの機体構造技術の研究開発、特許ポートフォリオ開発及びライセンスビジネス。機体重心を最適化することで、産業用ドローンの基本性能を向上させる構造設計技術4D GRAVITY®︎を産業用ドローンに標準採用するため強固な特許ポートフォリオを構築し、4D GRAVITY®︎ライセンスビジネスのグローバル展開を推進している。

※関連リンク:プレスリリース

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