AWL×NTTドコモビジネス――北大発の知見と通信基盤で「にこ淵」の観光DXとオーバーツーリズム対策を推進
北海道大学発認定スタートアップでエッジAI映像解析ソリューションを提供するAWL株式会社は、NTTドコモビジネス株式会社と連携し、高知県いの町の観光名所「にこ淵」にてエッジAIによる人流解析・属性可視化の本格運用を開始したことを発表した。
2025年度からの実証実験を経て、2026年度より本格運用フェーズへと移行。北大発スタートアップとしての高度なAI開発力と、NTTドコモビジネスの強固な通信・ソリューション基盤を掛け合わせ、“仁淀ブルー”の聖地におけるデータドリブンな観光DXと地域課題解決に挑む。
連携の背景:“仁淀ブルー”急増による地域負荷へ、データ主導で共創アプローチ
高知県いの町の「にこ淵」は、SNS等で世界的に知名度が高まり来訪者が急増する一方、特定時間帯への混雑集中や地域負荷の顕在化、周辺施設への経済波及の伸び悩みといった課題に直面していた。
町全体への観光波及と受入環境の持続可能性を高めるためには、感覚ではなく「実測データ」に基づいて混雑を分散させる仕組みづくりが不可欠となる。
この課題に対し、国内小売等で16,000台超の実装実績を持つAWLの「エッジAI技術」と、NTTドコモビジネスの「通信環境整備・現地運用ノウハウ」を融合。山間部という厳しい環境下でも低コストかつ迅速に導入できる人流解析ソリューションを構築し、共創による地域支援へと乗り出した。
主な取り組みと共創の特長:プライバシーに配慮した山間部でのリアルタイム解析
本取り組みでは、両社の強みを明確に分担・連携させたシステム構成を採用している。
・役割分担による円滑な導入: AWLがエッジAIデバイス上で動作する映像解析アプリとデータ可視化を担当し、NTTドコモビジネスが機器手配、通信環境整備、現地設置および運用窓口を一括して担う。
・環境負荷と通信コストの削減: にこ淵遊歩道入口に防水防塵の小規模構成(カメラ・エッジAI各1台)を設置。電源や通信の制約が大きい山間部でも大規模投資なしで常時稼働を実現した。
・プライバシーとリアルタイム性の両立: 映像そのものは外部へ送信・保存せず、エッジ端末内でリアルタイム処理して構造化データ(通過人数・性別・年代推定)のみを出力。神聖な観光地に相応しい高いセキュリティとプライバシー保護を実現している。
取得された実測データは簡易ダッシュボード等で定期提供され、混雑回避や周辺観光施設への回遊施策の検討に活用される。
今後の展望
AWLとNTTドコモビジネスは、2026年度も本運用の継続を通じてデータに基づく混雑分散や周遊促進を支援していく。
AWLは今後もNTTドコモビジネスをはじめとするパートナー企業との連携をさらに強化し、観光DXやスマートシティ領域へエッジAI映像解析の社会実装を拡大。「人とリアル空間のリアルタイムな可視化」を通じて、持続可能な地域創生と現場データの価値最大化に貢献していく方針だ。
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(TOMORUBA編集部)