TENTIAL×三島市×伊豆箱根鉄道、睡眠改善プログラムを実証――睡眠の質向上とストレス指標の低減を確認
株式会社TENTIALは、静岡県三島市、伊豆箱根鉄道株式会社と連携し、伊豆箱根鉄道の従業員40名を対象とした「睡眠コンディショニングサポートプログラム」の実証実験を実施した。
TENTIAL独自の睡眠習慣「スリープコンディショニング ルーティン」をベースに、製品・教育・データを組み合わせて睡眠改善を支援。実証の結果、参加者の主観的な睡眠の質が向上したほか、ストレス指標の有意な低減が確認された。
三島市との包括連携協定を背景に、働く世代の睡眠改善を支援
日本では慢性的な睡眠不足が、疲労の蓄積やメンタルヘルスの悪化、業務生産性の低下につながる社会課題となっている。三島市においても、40〜50代の働く世代のメンタルヘルスに関する地域課題があり、市民や市内企業で働く従業員の睡眠改善、睡眠リテラシー向上が求められていた。
こうした背景から、TENTIALは2025年3月に三島市と包括連携協定を締結。その取り組みの一環として、「スリープコンディショニング ルーティン」をベースに、スリープアイテムの使用や睡眠に関する教育、データ計測を組み合わせた「睡眠コンディショニングサポートプログラム」を開発した。
今回の実証では、地域インフラを支える伊豆箱根鉄道の従業員40名を対象に、2026年6月29日から9月7日までプログラムを実施。睡眠やストレスの状態をアンケートに加え、疲労ストレス計や指輪型ウェアラブルデバイス「SOXAI Ring」などで測定した。
プログラムの開発と実証の試験設計にあたっては、睡眠障害に対する認知行動療法(CBT-I)を専門とする東京家政大学睡眠行動科学研究室の岡島義教授が学術的にサポート。実証は倫理審査委員会の承認を得たうえで、ランダム化並行群間比較試験として行われた。
睡眠改善が先行し、その後ストレス指標も改善
実証の結果、プログラム開始から2週間の時点で、参加者の主観的な睡眠指標が改善。さらに4週間後には、客観的なストレス指標にも改善が見られた。
詳細な分析では、開始後2週間で客観的な睡眠スコアが改善した人ほど、4週間後の客観的なストレスが大きく低下する傾向も確認された。一方、この分析については参加者が40名と小規模だったこともあり、統計的な基準値にはわずかに届かなかったとしている。
TENTIALは今回の結果について、睡眠への改善効果が先に生じ、その後にストレス軽減効果が現れる可能性を示すものと分析。メンタルヘルスへ直接アプローチするだけでなく、睡眠改善を起点とした健康支援も有効な手段となる可能性があるとしている。
今回活用した「睡眠コンディショニングサポートプログラム」は、「知る」「実践する」「測る」の3つで構成。睡眠に関する知識を学ぶセミナーやワークショップ、スリープアイテム、データ計測などを組み合わせ、自発的な行動変容とコンディショニング習慣の定着を支援する。
伊豆箱根鉄道では、今回の取り組みを通じて得られた知見を今後のグループにおける健康づくりやウェルビーイング向上に生かしていく考え。TENTIALも、科学的な知見やデータに基づく睡眠改善の取り組みを通じ、働く世代の健康維持・増進につなげていく。
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(TOMORUBA編集部)