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【連載/4コマ漫画コラム(39)】 事業を生み出せる人になるために、40代のうちにしておきたい7つのこと

【連載/4コマ漫画コラム(39)】 事業を生み出せる人になるために、40代のうちにしておきたい7つのこと

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50歳になる前に

「40歳かあ。大体半分終わっちゃった」……サラリーマンにとってなんとなく折り返し地点に感じる年ですね。このまま無事に定年までいようとするのもいいけれど、まだまだ長い。もちろん、つつがなく無事に勤め上げようとするのもそれなりに大変ですし、いけないことでは決してありません。でも、それじゃ「つまらない」「せっかくだから新規事業を興したい」とか思っているアナタへの「40代のうちにしておきたい7つのこと」をお送りします。

会社の中で大きな力を持てるのはどうしても50代。「出世」が目的ではなく「その力を使って新しい事業を創りたい」というアナタが、50代になる前に「やっておかなければならないこと」を後程7つ挙げていきます(★マーク)

先に、この7つのポイントを集約してみると

[a] 会社を使う練習

[b] 若い人たちの「場」を創る練習

[c] 自らを見つめ、やってみる

の3つの領域になります。

会社を使う練習は若い人の「場つくり」で

「[a] 会社を使う」とは、会社の「お金」「人」「技術」「ブランド」などを、どう活用するかという意味です。

実は、「[a] 会社を使う練習」に最適なのが「[b] 若い人たちの「場」を創る練習」です。「新規事業を興し進める」ためには、若い人たちが活き活きと自発的に考え動ける「場」が必要です。そういう場を創るのに、「会社の『金』『人』」をうまく使わないといけません。「でも予算は決まっているしなあ」「人事は他のところで決まるのが普通だしなあ」と思考停止になっては、「練習」になりません。

「金」と「人」を取ってくる練習

「★1. 金をとってくる(準備する)」「★2. 人を動かす(異動させる)」ということをやってみましょう。

そのためには、会社の仕組みを知らなくてはなりません。

どうやって予算は決まるのか、どうやって異動は起こるのか。それらは残念ながら「ガイド」みたいな文章や規定にまとまっていることはほぼありません。(あったとしても上辺だけのもので、実際には役に立ちません)。

一番いいのは、「これだけの予算が欲しい」「あいつをウチの部門に異動させたい」という具体的な要望を持って、なんとかしようと足掻くことです。まずは、それをどうすればいいかを知っていそうな人に相談しましょう。相談相手を間違うと「できない」ってことになりますが、その場合は単純に他の相談相手に切り替えましょう。様々な経験者の話に耳を傾け、色々と自ら考えて企てましょう。

「金を準備する」にも本当に様々な方法がありますが、経営トップが本気で「新規事業が必要だ」と思っているのであれば、その本気さを活用してトップダウンである額を獲得するのが一つの王道です(何度かやりました)。

「人の異動」については、まず一番大事なのは「本人の気持ち」です。まだ煮え切らないようであれば、上手に話をして「(異動の)やる気」を盛り上げましょう。その後は、その人の上司に「彼/彼女が必要なんです!」と目をキラキラさせて訴えましょう。できれば上司の前向きな了解も得て異動させるのがベストですが、「部下が異動するなんて上司の恥だ」なんて意味不明の小さなプライドに縛られている輩からは、社内公募などで無理やり引きはがす必要がでてくるかもしれません。その場合は、ずっと恨まれたり、嫌味を言われたりしますが(一杯あったなあ……しみじみ)、ま、それは仕方ないことです。

そういう嫌なことに対処して慣れていくのも大きな「練習」です。実際に異動させることで、社内の様々な手続きも身につきます。

長く広い経営的視点の練習

そして、若い人のための「場」創りに、もう一つ大事なことがあります。「★3. 正当化理論作り」です。

若い人が世の中の動向を感じながら直感とエネルギーで提案してくる「新規事業案」には、「なぜそれをウチの会社がやらなければならないのか?」の説明ができないものが多々あります。そこでアナタの登場です。一見、今の会社の事業とかけ離れたように見える「新規事業案」が、どうしてウチの会社がやるべきなのかの理論をアナタが主導で作るのです。

決して提案元の若い人たちに「どうしてウチの会社がやるべきなのかを説明しろ」とかやってはいけません。若い人の素晴らしさは直感と突破力なのに、それを削いでしまいます。

正当化理論の例としては「(会社案内などに書いてある)会社の理念などと結びつける」「今は離れている事業領域に見えても、社会・技術の変化によって、将来ウチの会社もXXのような事業領域をやる必要が出てくるので、それへの足掛かりになる」というような、ちょっと屁理屈の匂いもしてしまうものです。

この正当化理論作りの練習は、将来、更に立場が上がった時に必ず役に立ちます。また、前述の「金」「人」を取ってくるときの交渉にも大いに活用できます。

自らを見つめる

新規事業の道は決して平坦ではありません。そのイバラというか泥沼の道を元気に歩いていくためには、「★4.自分がやりたいことを改めて考え明確に持つ」ことが必要です。気が付くとなんとなく過ごしてしまっている日々の連続で「自分」が埋もれてしまっていませんか?いい機会なので、「なぜこの会社に入ったのだったっけ?」という風に社会にでる直前の自分を思い出しましょう。「こんなはずじゃなかった」と思うことをきっかけに「これからの自分がやりたいこと」を抽象的でいいので改めて作り、心に刻みましょう。

もし、「何も思い浮かばなくなってしまったなあ」ということであれば、実はその原因は、会社の仕事関係のことや人にしか触れていないからかもしれません。最近、本は読んでいますか?40歳を境にして、本を読み続ける人となんとなく本を読まなくなってしまった人で、その後大きな差が生まれてきます。(私の周りの同年代を見てきた実感です。)「★5.本を読み続ける」ことは本当に大事です。

自らやってみる

そして、新規事業を若い人たちと共に挑んでいくためには、これまでに「新規事業立ち上げ」に関わった経験があるかどうかは重要なポイントです。もしなければ、一つでもいいので「★6. 自らがやるプロジェクトを作る」。手遅れではないけれど、恐らく最後のチャンスです。

最後の7つめは

実は、今回のコラムは、6月に掲載した「事業を生み出せる人になるために、30代のうちにしておきたい7つのこと」の続編です。その回と同じ「7つめのこと」で絞めたいと思います。

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「★7.自分のもの(なのでお好きなように)」

色々それらしいことを書きましたが、結局は自分の人生。上司とかコラムを書いているオジサンの言うことなんか聞かずに自分の道を行くことです。


■漫画・コラム/瀬川 秀樹

32年半リコーで勤めた後、新規事業のコンサルティングや若手育成などを行うCreable(クリエイブル)を設立。新エネルギーや技術開発を推進する国立研究開発法人「NEDO」などでメンターやゲストスピーカーを務めるなど、オープンイノベーションの先駆的存在として知られる。

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  • mowsama

    mowsama

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