1. Tomorubaトップ
  2. ニュース
  3. 超楽長寿、累計約10億円を調達 高齢者の孤独・孤立解消を目指す「ハハロル」を展開
超楽長寿、累計約10億円を調達 高齢者の孤独・孤立解消を目指す「ハハロル」を展開

超楽長寿、累計約10億円を調達 高齢者の孤独・孤立解消を目指す「ハハロル」を展開

  • 15301
1人がチェック!

社会的孤独・孤立の解消に取り組むヘルスケアスタートアップ、超楽長寿株式会社はアニマルスピリッツ合同会社、ANRI株式会社、かんぽNEXTパートナーズ株式会社、ニッセイ・キャピタル株式会社などから総額5.6億円を調達した。これにより累計調達額は約10億円に達した。特に今回は、ニッセイ・キャピタルが運営する「サステナビリティ課題解決ファンド」からの出資を受け、社会課題解決への取り組みが評価された。

孤立が深刻化する前に支援を

超楽長寿は、高齢者の孤独・孤立を重要課題と位置づけ、2024年9月に50歳以上向けマッチングサービス「ハハロル」を開始。孤独が深刻化してからの支援は困難なため、早期からの介入を重視している。ユーザー数は着実に増加しており、シニア世代の新たな出会いを後押ししている。

「ハハロル」ではAIが趣味や価値観、ライフスタイルを分析し、相性の良い相手を提案。医師監修の設計により、人生後半における友人やパートナー探しを支援する。単なる出会いではなく、健康や生きがいにつながる仕組みとして注目を集めている。

出資者からの期待の声

今回出資した投資家からは、社会的孤立解消への期待が寄せられた。

アニマルスピリッツの朝倉祐介氏は「シニア世代にもオンラインでの出会いの波が確実に訪れている」と指摘し、サービスの成長に期待を示した。ANRIの宮崎勇典氏は「医療とデジタルで孤立を解決するチームに共感した」と語る。

また、かんぽNEXTパートナーズの遠藤正人氏は「高齢化は社会課題であると同時に市場機会でもある。狂気的とも言える実行力に強い可能性を感じた」と述べた。さらに、ニッセイ・キャピタルの笠井智之氏は「医学とAIを活用した課題解決に挑む姿勢を評価し、長期的に伴走していきたい」と語った。

医師としての実感から生まれた事業

代表取締役医師の物部真一郎氏は精神科医として、孤独や孤立が心身に与える深刻な影響を日々実感してきた。「ハハロルは単なるマッチングではなく、人生後半の新しい関係性を築くきっかけ」と物部氏は語る。今回の調達を機にサービス開発を強化し、より多くの人につながりの機会を提供していく考えだ。日本は世界に先駆けて超高齢社会に突入しており、孤独・孤立は深刻な課題となっている。一方で、デジタル技術の活用により高齢者が新たな出会いを得る機会は広がりつつある。

超楽長寿は医学、AI、行動経済学を組み合わせ、誰もが「より長く、より楽しく生きられる社会」を目指している。同社の挑戦は、日本発の社会課題解決モデルとして世界にも広がる可能性を秘めている。

関連リンク:プレスリリース 

(TOMORUBA編集部) 

新規事業創出・オープンイノベーションを実践するならAUBA(アウバ)

AUBA

eiicon companyの保有する日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」では、オープンイノベーション支援のプロフェッショナルが最適なプランをご提案します。

チェックする場合はログインしてください

コメント1件

  • 川村祥人

    川村祥人

    • LushAura株式会社
    0いいね
    チェックしました