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ITデバイス&SaaSの統合管理クラウドを提供するジョーシス、シリーズBで135億円の資金調達を実施

ITデバイス&SaaSの統合管理クラウドを提供するジョーシス、シリーズBで135億円の資金調達を実施

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情報システム部門におけるITデバイスやSaaS管理などのノンコア業務を効率化するプラットフォームを運営するジョーシス株式会社は、シリーズBラウンドで135億円の資金調達を完了したことを発表。既存投資家であるグローバル・ブレインと、同ラウンドより新たに参加したグロービス・キャピタル・パートナーズをリードインベスターとして、全18社を引受先としている。

昨年9月にシリーズAラウンドで44億を調達して以来、同社は収益を10倍に伸ばし、現在では300社以上の企業が利用。今回の資金調達で累計資金調達額は179億円となった。この資金を活用しエンタープライズ事業の強化とグローバルでの事業展開を推進していくという。

成長の理由は「ポストコロナのITオペレーションの課題解決」

ジョーシスは、2021年9月より情報システム部門のオペレーション業務を自動化し、業務コスト削減とセキュリティレベル向上を支えるITデバイス & SaaS統合管理クラウド「ジョーシス」を提供する。

コロナ禍を契機に、IT運用を取り巻く環境は複雑性を増している。多くの企業がリモートワークへシフトし、SaaSの導入が急増することで、情報システム部門の業務は急変した。ITデバイスとSaaSの管理負担が増すだけではなく、各部門のIT導入が増え、IT管理者が分散した。結果的に、IT資産のマスターデータベース(業界用語でいう「唯一の真実」)を維持することができなくなり、ITガバナンスが崩壊、セキュリティーリスクが増大し、コストマネジメントが機能しない状況になっている。

現在多くの企業は、無秩序なSaaS導入によるシャドーITの問題や、ITガバナンス崩壊によるサイバーセキュリティリスクにさらされている。さらに、リモートワークの導入にともない、デバイス管理においても調達と配布、管理の複雑性が増し、オペレーション効率が悪化している。ハイブリッドワークが定着した現在、誰がどこで何のIT資産を保有するかの可視性も低下している。

企業がITコスト増と潜在的なセキュリティ脆弱性にさらされる時代において、こうした課題を解決するサービスとして、同社は2021年9月から「ジョーシス」を提供し、情報システム部門が抱える課題解決に向きあってきたという。ITデバイスやSaaS管理などのノンコア業務を効率化するプラットフォームを提供し、ソフトウェアアプリケーションとデバイスの管理を自動化・最適化する、総合的なソリューションを提供。さらにノートパソコンやモバイル機器の購入、設定、出荷、修理、保管までを網羅するITアウトソーシングサービスを提供している。

ジョーシス株式会社 代表取締役社長CEO 松本恭攝氏 からのコメント

ポストコロナのハイブリッドワーク時代、多くの企業がITを活用しこの新しい働き方を前提とした勤務形態に適応しようとしています。ジョーシスでは「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンの元、あらゆる企業がハイブリッドワークに対応したデバイス・SaaS管理を、効率的なオペレーションと高いセキュリティーを兼合わせて実現できる、ハイブリッドワーク時代の情報システム部のOS(オペレーションシステム)を提供します。

エンタープライズ企業への展開について

2023年9月よりジョーシスは日本国内でエンタープライズ市場に参入。日本のエンタープライズ企業においてもコロナ禍以降、急激にデジタル改革(DX)が進展した。その一方で、急激なITデバイスやクラウドサービス導入に情報システム部門側の管理体制が追いつかず、多くの企業がITガバナンスに課題を感じている。情報システム部門によるデバイスとSaaSの一元管理ができていないことで、IT資産のマスターデータベース(業界用語でいう「唯一の真実」)の喪失が様々なガバナンス問題を引き起こし始めている。

ジョーシスが提供するITデバイスやSaaS管理などのノンコア業務を効率化するプラットフォームは、エンタープライズ企業におけるこの問題の解決に役立てることが可能であると考えているという。

ジョーシスの従業員起点の台帳統合を利用することで、従業員を起点に利用状況を可視化することができ、全てを把握することが可能なため、管理主体の一元化を保つことができる。

ジョーシスは、エンタープライズ市場参入に向け、分散したデバイスとSaaSの一元化に貢献していくという。

関連リンク:プレスリリース 

TOMORUBA編集部)