Gaudiy×三菱UFJ銀行 | ウォレットサービスの協働を開始
株式会社Gaudiyは、株式会社三菱UFJ銀行と、Web3領域でのウォレットサービスの事業化に向けて協働し、両社で共同検討を開始することに合意した。
背景
Gaudiyは「ファンと共に、時代を進める。」をミッションに掲げるWeb3スタートアップ。ブロックチェーンや生成AIなどの先端技術を活用して、ファンが国境を越えて自分の「好き」や「夢中」でつながる経済圏「ファン国家」の実現を目指している。現在、ファンコミュニティプラットフォーム「Gaudiy Fanlink」を展開しており、これまでにソニー・ミュージックエンタテインメント、集英社、バンダイナムコエンターテインメント、サンリオなどの大手エンタメ企業にサービスを提供している。日本の強みを活かしてグローバルに挑戦していくという。
近年、NFTを活用したファンマーケティングや、SBTを活用したブロックチェーン上での個人情報や履歴の証明など、Web3の活用場面が広がりつつある。また、電子決済手段に関する法規制の整理などWeb3領域での事業環境の整備も進んでおり、デジタル資産を保管するため、個人がウォレットサービスを活用する機会は今後ますます増えることが予想される。一方で、ウォレットに保管されるデジタル資産の安全性確保は、Web3領域が発展しウォレット利用が拡大する上での大きな課題となっている。
三菱UFJ銀行は、長年培ってきた顧客基盤・ブランド、安心・安全な金融インフラを有し、国内外に影響力を持つ金融機関です。また、国内の金融機関として初めてNFT関連事業に参入するなど、社会のデジタルシフトを支える「金融・デジタルプラットフォーマー」としての役割も担っている。
Gaudiyと三菱UFJ銀行は、企業のファンマーケティングやIPコンテンツの価値化といったWeb3領域の活性化には、安全性が確保されたウォレットサービスの確立が必要との認識のもと、今般の共同検討の開始に至った。三菱UFJ銀行が有する伝統的な金融領域での認証やKYC、AMLなどの知見の活用余地を探り、広く利用できる安心・安全なウォレットサービスの事業化を目指していくという。
また、ブロックチェーン技術を用いたウォレットは、従来のアカウントの概念から一歩先へと進み、これまで評価されなかった個人の活動を「トラストエコノミー(信用経済)」の枠組みで評価することが可能になる。個人のさまざまな活動実績をSBTとしてウォレットに記録し、トークンの授受をトークングラフで可視化。これにより、従来の学歴や収入などのような分かりやすい評価基準に囚われず、より多面的な信用評価が可能になる。
トラストエコノミーの導入によって、個人のニーズに応じた、より柔軟な金融サービスの提供が可能となる社会の実現を目指すという。
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