BtoB受発注プラットフォーム「アイミツ」を運営するユニラボがシリーズCラウンドで25.8億円を資金調達
BtoB受発注プラットフォーム「アイミツ」を提供する株式会社ユニラボ は、JICベンチャー・グロース・インベストメンツが運営する、JICベンチャー・グロース・ファンド1号投資事業有限責任組合をリード投資家とし、既存株主であるモバイル・インターネットキャピタル、Spiral Capital、UB Venturesを引受先とし、約13億円の第三者割当増資を実施した。加えて、日本政策金融公庫、SBI新生銀行、商工組合中央金庫等から長期のデット7.8億円、メガバンク2行から短期のデット5億円を調達し、総額25.8億円の資金調達を実施した。
今回の調達により創業以来の累計資金調達金額は46億円を突破した。調達資金はIPOに向けた人材採用やマーケティングにも充て、更なるサービスの普及を目指すという。
◉資金調達の背景と直近の状況
「アイミツ」は、シリーズB以降、「アイミツ」「アイミツSaaS」「アイミツCLOUD」の3つのサービスを展開し、主力となる役務サービス領域のカテゴリーの拡充に加えて、同社が創業以来大切にしてきた発注コンシェルジュサービスも大きな進化を遂げ、リピーターによる支持が高まっている。
2014年のサービス開始以来、発注企業、受注企業それぞれの利用者数を順調に伸ばし、コロナ過によるビジネスマッチング需要の高まり等を受け、今回、累計発注依頼数が25万件を突破した。
今回調達した資金は、更なるプロダクトの強化と、積極的なマーケティング展開の他、継続的な成長に向けた組織・人員拡大(コンシェルジュ、カスタマーサクセス、エンジニア等)に投下する予定だという。
また、シリーズB以降IPOに向けた経営体制強化が着実に進行し、今年度より取締役・執行役員9名体制で事業推進に取り組んでいる。
取締役
栗山 規夫氏 代表取締役 CEO
柴田 大介氏 代表取締役 COO
工藤 嘉也氏 取締役 アイミツCLOUD事業統括本部 本部長
中村 哲朗氏 取締役 アイミツSaaS事業部 部長
執行役員
西野 孝明氏 執行役員 CFO
今泉 陽登氏 執行役員 アイミツCLOUD事業事業企画室 室長
太田 拓氏 執行役員 アイミツ事業部 部長
森 直樹氏 執行役員 HR部 部長
小林 亮氏 執行役員 経営企画部 部長
◉株式会社ユニラボ 代表取締役CEO 栗山規夫氏のコメント
弊社は「受発注を変革するインフラを創る」をビジョンとし、創業以来「アイミツ」を着実な成長軌道に乗せ、経営をしております。今回リード投資家としてお迎えいれるJICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社の「日本の産業及び社会課題の解決を目指す」というミッションには強く共感をしており、弊社の事業グロースに向けて共に歩んでいけることを嬉しく思っております。既存株主も含め、多くの皆様のご支援を頂き、シリーズCの資金調達が成功したことを心から嬉しく思い、また身の引き締まる思いです。調達した資金を投じ、社会の公器となるべく、社員一丸となってサービス改善、業容拡大に努めて参ります。
代表栗山氏の資金調達振り返りのnoteはこちら
◉投資家コメント
■JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社 パートナー 海北 大輔氏
企業間取引において、受注企業の強み、弱み、実績等、発注の際に必要となる選定基準情報の未整理、価格体系の不透明、サービス情報の埋没のような情報の非対称性があります。ユニラボ社は、企業間取引の課題解決にコミットした経営陣が率いるスタートアップとして、「何かを発注したい企業」と「案件を受注したい企業」をつなぎ、日本における広範囲の役務領域を包含した企業間受発注プラットフォームとして事業成長を続けています。今回の資金調達を通じて、事業の更なる成長加速と企業間取引の受発注業務の革新、生産性の向上など、我が国の持続可能な産業社会の実現に貢献していくことを期待しております。
■モバイル・インターネットキャピタル株式会社 プリンシパル 木村 賢蔵氏
2020年の前回ラウンドに続き、追加投資させていただきました。
栗山さんをはじめとする経営陣とチームは、「受発注を変革するインフラを創る」というビジョンの実現に向かって着実に近づいていると感じています。これからも引き続き、事業成長を全力で支援していく所存です。
■Spiral Capital株式会社 パートナー 千葉 貴史氏
前回ラウンドに続き、今回のシリーズCラウンドでもしっかりと追加投資させて頂きました。代表の栗山さんと柴田さんの強力なリーダーシップの下、経営チームも更にパワーアップし、既存事業である「アイミツ」の大幅な収益化に加え、シリーズB後に立ち上げた受発注SaaS「アイミツCLOUD」も急成長を遂げております。特にアイミツCLOUDは、発注企業が高頻度に利用するような発注業務に不可欠なサービスに育ちつつあり、「受発注を変革するインフラを創る」というビジョン実現に向けた大きな手応えを感じています。ユニラボが更なる進化を遂げられるよう、引き続き弊社としても全力でサポートしていく所存です。
■株式会社UB Ventures ベンチャー・パートナー 麻生 要一氏
2020年11月の出資から2年間、アイミツの事業運営と、アイミツCLOUDの立ち上げを応援してきました。受注者にとっては適切な発注者に選んでもらうことで、新規顧客獲得ができる強力なセールスツールとして機能し、発注者側にとっては「適切な発注先が納得感を持って選べる」という価値が実現しています。さらに、急速に立ち上がるアイミツCLOUDは、比較しやすさの提供・発注情報の蓄積等、さらに発注者体験を向上させるDXを実現しています。総額300兆円にものぼると言われるBtoB受発注マーケットが抱える「発注先選びの不」を確かに解決していくと確信できるような2年間を経て、改めて、ユニラボ社の発展は、日本の企業間取引のあり方をアップデートし、産業競争力を強化するための大切なプラットフォームとなっていくと確信し、その成長をさらに支援していきます。
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