建設現場の施工DXを牽引するPolyuse、7.1億円の資金調達を実施
国内唯一の建設用3Dプリンタメーカーとして研究開発を行う株式会社Polyuseは、新規投資家でユニバーサルマテリアルズインキュベーター、SBIインベストメント、Emellience Partners、既存投資家でCoral Capital、池森ベンチャーサポート、吉村建設工業を引受先とした7.1億円の第三者割当増資を実施した。今回の資金調達を通じ、Polyuse製建設用3Dプリンタの更なる研究開発及び生産及び供給体制の拡充を行うという。
資金調達の背景と目的
近年の建設業界は高齢化に伴う慢性的な人材不足が発生している。加えて、全国社会インフラの老朽化や資材の高騰等の問題に対応すべく、建設用3Dプリンタの研究開発を進めている。国内では唯一の建設用3DプリンタメーカーであるPolyuseは、2022年1月に国内で初めて国土交通省公共工事での技術採択を皮切りに、2022年度は全国で30件強の3Dプリンタ施工を実施した。
今後は社会課題になっている上記の問題に加えて、大型の公共構造物や建築物、環境に配慮したコンクリート印刷技術の開発、緊急災害時での迅速な復旧体制の構築等々、準備を進めていくという。
今後は調達した資金をもとに、現在パートナー企業を中心に順次納品している建設用3Dプリンタの精度や品質の向上、印刷方法の多角化等々を目的にした、さらなる研究開発を進めると共に日々蓄積している施工データを施工管理や計画段階でも活用できるプラットフォームなどの新たな領域にもプロダクトを発展させていく。また、研究開発拠点、製造拠点、専門人材の拡充といった施設や採用面も強化していく予定だという。
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