環境循環型のセカンドホーム・サブスクの「SANU」 | シリーズA総額19億円の調達、2024年20拠点200棟を目指す
環境循環型のセカンドホーム・サブスクリプションサービス「SANU 2nd Home(サヌ セカンドホーム)」を提供する株式会社Sanu(以下「SANU」)は、シリーズAセカンドクローズで8.5億円の調達を実施し、シリーズAラウンド調達総額は約19億円となった。今回の調達により、創業からの累計資金調達額は、不動産開発資金ならびに融資を加えて約50億円となる。
シリーズA セカンドクローズにおいては、金融機関・不動産ディベロッパーから、スポーツアパレルメーカーまで、事業連携を促進するVC・CVC各社を引受先とする第三者割当増資を実施した。サービス開始約7か月の現時点で、会員待ちの人数が3,600名を超える中、2024年に20拠点200棟の運営体制を目指し、さらなる事業拡大と採用強化への取り組みを推進するという。
今回(シリーズAセカンドクローズ)の引受先
※敬称略、順不同
・SBI インベストメント 株式会社
・三井不動産株式会社(※1)
・株式会社And Doホールディングス
・GOLDWIN PLAY EARTH FUND (※2)
・株式会社サムライインキュベートの運営ファンド
・みずほキャピタル株式会社
・静岡キャピタル株式会社
(※1) 出資は31VENTURES Global Innovation Fund 2号(グローバル・ブレインが運用する三井不動産のコーポレートベンチャーキャピタル)
(※2) 株式会社ゴールドウインベンチャーパートナーズとイグニション・ポイントベンチャーパートナーズ株式会社との共同運用ファンド
※シリーズ A ファーストクローズ(約10億円調達で2022年4月実施)の引受先 : ジャフコ グループ株式会社、株式会社アカツキ、ケネディクス株式会社、ヒューリック株式会社のCVCファンド、その他個人投資家
ファウンダー並びに代表取締役CEOよりコメント
■ファウンダー 本間貴裕氏
『先日、新しく株主になって頂いた会社の方とフライフィッシングに行ってきました。魚の話、川の話、そして作りたい未来の話。とても充実した、明るい時間でした。尊敬する方々と事業を、そして人生をご一緒できるのを大変嬉しく思います。年に一度の株主総会が楽しみで仕方ない!そんな会社に育てていきたいと思います。』
■代表取締役CEO 福島弦氏
『“最高の仲間たち”、僭越ながらそう表現したいような素敵な皆さんに、SANUの株主になっていただき、嬉しい限りです。出資をする側と受ける側という関係ではありますが、同時に「Live with nature. /自然と共に生きる。」という理念を共に追う同志でもあると思っています。SANU FAMILYとして一丸になって事業の拡大に向けて取り組んで参りたいと思います。』
(1)SANU 2nd Homeの現状
都市から⾃然に繰り返し通う新しいライフスタイルをさらに多くの⽅へ。「SANU 2nd Home」は初期費⽤無料・⽉額5.5万円で「⾃然の中にある家と暮らし」を提供するサブスクリプションサービスだ。リアルとテクノロジーを融合しブランドの世界観を通じて新しいライフスタイルの提案を行っている。
SANU 2nd Home独自の建築モデルとテクノロジーの活用で着実かつスピード感をもって拠点開発を進め、サービス開始約7ヶ月目である2022年7月に初期目標である7拠点50棟が完成・運用を開始した。都心に住みながら日本各地の美しい自然へ繰り返し通う、新しいライフスタイルが続々と広がっている。
(2)資金調達の背景
「Live with nature. / 自然と共に生きる。」をコンセプトに掲げるSANUは、⼈が⾃然と調和し、楽しく健康的にこの地球で暮らし続けるために必要なことを、基幹事業である「SANU 2nd Home」のサービスを通じた新しい⽣活様式の提案として社会に発信している。
SANU 2nd Homeは、2021年4月のサービスリリース直後から大きな反響があり、初期会員枠が即時完売。2021年11月のサービス開始を経て、現時点(2022年7月5日)ではサブスク入会を待つウェイティング登録者数が3,600名を突破した。
SANU 2nd Homeを定期的に利用し、自然に触れ、自然を身近な存在として捉えていくこと。その結果、自然を大切にする気持ちが育まれ、人と自然が共生する社会の実現に繋がると考える同社は、「SANU 2nd Home」がある暮らしを1日でも早く、1人でも多くの方に味わって欲しいと考えているそうだ。この度の調達資金をもって、さらに拠点開発を加速・会員枠を増やすと同時に、SANUの一員として未来のライフスタイルを共に創る仲間を募集する計画とのこと。
(3)今後の広がりと、SANU 2nd Home独自のモデルについて
■今後の広がり
SANU 2nd Home独自のモデルで、2年後には首都圏周辺を中心に20拠点200棟へ、さらにその後は全国、そして世界へ拡大予定だ。日本各地の美しい自然の中に「もう一つの家」を持て、多くの方がセカンドホームへアクセスできるような社会を目指す。
■SANU 2nd Home独自のモデル、3つのポイントについて
▼独自の環境配慮型建築モデルとテクノロジーの融合で軽やかに展開するSANU 2nd Home
▼point1: 建築
アップデート可能なSANU CABINの開発、加速する多拠点展開を支える独自の“プロダクト”建築
○建築を“プロダクト”として捉えた建築の開発をADX社(建築設計・施工のパートナー企業)と実施。50平米のミニマルなキャビンは、全て同じ基本デザインで各拠点に展開する。キャビン内の細かな仕様はユーザーの声を元にアップデートが可能。実際に、ユーザーからの要望を受け、愛犬と泊まれるキャビンも開発した。
○プレファブ工法で現場の建設期間を短縮、スピーディーな開発と周辺の環境への負荷を低減。(=建築物の一部又は全ての部材をあらかじめ工場で製作し、建築現場で建物として組み立てる建築工法。)
○ SANU CABINを構成する部材の1つ1つをコンピューターでデータとして管理。釘やボンドなどの使用を最少化し、部材の交換が容易になることで、長い間メンテナンスしながら使い続けることができる。
▼SANU CABIN
▼プラモデルのように現場で組み立てる建築
▼point2: テクノロジー
スマホひとつで完結するシームレスな体験、国内初 独立型施設の多拠点・無人運営を実現
○複数地域に分散した宿泊施設を無人運営することは、国内でも初の試み。
○会員登録から予約、チェックイン/チェックアウトという一連の流れをすべてスマートフォン一つで完結でき、まさに自分のセカンドホームとして、気軽でシームレスな滞在を提供。
○不動産の売買・賃貸の旧来型の事業モデルから、ワンクリックで「自然の中にある家と暮らし」をサービスとして提供するこれまでにない、Place as a Service事業。移動やオフィスなどのサービス化の潮流に続いて、日本でも大きなポテンシャルが予想される「セカンドホーム・別荘」市場において、不動産のサービス化を仕掛ける。
▼point3: サステナビリティー
SANU 2nd Homeが広がるほど自然が再生する仕組み、カーボンネガティブを目指して
○独自の環境再生型プログラム「FORESTS FOR FUTURE」を、ADX社・釜石地方森林組合との連携の下で実行し、日本の森を豊かにしていくための国産木材活用、その土地の生態系への負荷が少ない高床式基礎杭工法、実質再生可能エネルギー電力の利用など環境負荷を最小限にしたキャビンを独自に開発。
○今回の7拠点50棟の収益の一部より7500本の木(SANU CABIN 50棟分に相当)を東北・釜石地方の森林に植林する計画を進めることで、建設で排出するCO2を超えたCO2吸収(=カーボンネガティブ)を実現する。キャビンを作れば作るほど自然環境にとってプラスになる「リジェネラティブ(自然再生)」な仕組みを実践していく。
※独自の環境再生型プログラム「FORESTS FOR FUTURE」の詳細についてはこちらのプレスリリースより。
※関連リンク:プレスリリース