筑波大学発スタートアップのS’UIMINがシリーズBファーストクローズとして総額5億円の資金調達を実施
世界トップレベルの研究拠点である筑波大学「国際統合睡眠医科学研究機構」を母体とする株式会社S’UIMINは、今回、シリーズB資金調達のファーストクローズにおいて、長瀬産業株式会社と帝国通信工業株式会社を引受先とする総額5億円の資金調達を実施。これまでに調達した資金調達は累計総額で約14億円に。
▲上写真:S’UIMINの睡眠計測サービス「InSomnograf®」概要
S’UIMIN は、脳波を測定できる独自のデバイスから得られたデータをクラウド上のAIで解析して睡眠状態を高精度で可視化するサービス「InSomnograf®※」を提供している。昨今、健康志向はますます高まっており、メンタルヘルスやメタボにも注目されている。メンタルヘルス・メタボは「睡眠」と密接に関係する事が知られており、その睡眠の質を簡便かつ高精度での判定を可能とした「InSomnograf®」は睡眠障害に留まらず派生する疾患の予防や早期治療への活用が期待されている。ひいては睡眠をキーワードとした健康寿命の延伸により、人類社会に貢献する。
今回、シリーズBで調達した資金は、健康診断や人間ドックにおけるオプションサービスの拡大や新規デバイスの開発、電極量産のための資金、ビッグデータビジネスに向けての基盤構築などに使用する予定だという。
同社が目指す、睡眠障害へのあるべき予防・診断・治療の実現を通して、健康寿命の延伸を実現する事で、人類社会に貢献していく。
※:InSomnia(不眠症)とGraf(可視化)を合成した造語を登録商標化
各社コメント
■株式会社S’UIMIN 取締役会長 柳沢正史氏(筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構長)/ 同 代表取締役社長 藤原正明氏
良い睡眠は健康と疾病予防の源です。㈱S'UIMINは睡眠からの健康増進を世界中の人に届けたいと思っています。この度は、弊社とのシナジスティックな連携が期待できる事業会社様をリードとするシリーズB資金調達ということで、それぞれ独自の強みを保有される2社様に株主として加わって頂く運びとなりました。今後の展開が非常に楽しみです。
■長瀬産業株式会社 取締役 執行役員 鎌田昌利氏
長瀬産業では、S’UIMIN社への出資を通じて、家電や寝具、食品メーカーにおける製品評価や企業の健康経営ビジネスにおける活用を見据え、BtoB向けの市場も開拓してまいります。
■帝国通信工業株式会社 取締役 専務執行役員 水野伸二氏
当社は、電子部品の印刷技術を応用した生体センサーを発展させ、医療器向け事業の拡大を図っております。昨今、健康志向の高まりと共に、スリープテックビジネスも開花し、本睡眠の計測サービスは、社会貢献性も高くこれから伸びる事業と考えています。また、その計測には生体センサーを使用するため、両社のシナジー効果で、この睡眠計測サービスの事業が発展していくことを期待しています。
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