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住友商事×アートプラットフォームの「The Chain Museum」 | 資本業務提携によりアートを通じた価値創造へ

住友商事×アートプラットフォームの「The Chain Museum」 | 資本業務提携によりアートを通じた価値創造へ

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住友商事株式会社は、アートプラットフォーム事業およびアートコンサル事業を展開する株式会社The Chain Museum(ザ・チェーンミュージアム)へ出資し、さまざまな領域で「アート」を通じた感性にアプローチする事業を展開する。なお、この取り組みは住友商事の社内起業制度「0→1チャレンジ2019(ゼロワンチャレンジ2019)」の中で発案されたアイデアを契機としている。

資本業務提携を締結した背景

トレンドの変化が激しく、不確実性が高まっている現代において、既成概念にとらわれない美意識や感性を軸としたアート思考(アートシンキング)をビジネスに取り入れる動きが広がっている。すでに、一部企業はアート思考を取り入れたマーケティングや人事研修などに取り組んでおり、イノベーションの創出には、課題解決だけでなく個人の内面から沸き起こる動機に根差した問題提起が重要とされている。

住友商事は、「The Chain Museum」への出資を通じ、アート思考を活用した個人の内面的な動機に根差した発想や顧客の感性にアプローチした新たな価値の提起と、デザイン思考を活用した顧客ニーズに対する課題解決を掛け合わせることで、独自性および競争優位性をもったビジネスモデルの創出を目指す考えだ。

「The Chain Museum」とは?

「The Chain Museum」はデジタルとリアルのプラットフォーム上で、アーティストとユーザーの両者に対しサービスを展開している。アート・Webアプリケーションサービス「ArtSticker」では、アート作品のEC、アーティストとユーザー間のSNS、美術館やギャラリーのチケット購入・オーディオガイドなどの機能を提供中だ。

また、「ArtSticker」で構築したアーティストとのコネクションを活用し、ホテルや商業施設などへのアートコンサルティングも行っており、本年8月に渋谷に開業したホテル「sequence MIYASHITA PARK」のアート作品の企画や、スターバックス コーヒー ジャパン株式会社の店舗にあるアート作品の「ArtSticker」上での展開も手がけている。

なお、同社は食べるスープの専門店「Soup Stock Tokyo」やネクタイ専門店「giraffe」を展開する株式会社スマイルズの代表取締役社長 遠山正道氏が、2018年に立ち上げた企業だ。

両者の今後の展開

住友商事は、幅広い産業においてグローバルにデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進してきた知見やネットワークを生かし、「The Chain Museum」とアート業界のDXを推進するとともに、不動産やリテイル事業との協業、アート思考を通じた新規事業開発のコンサルテーションなど、さまざまな事業領域でアートを通じた新たな価値創造に挑戦する。

第一弾として、住友商事グループが手掛けるテラスモール湘南での地域文化に根差すアート作品を通じたコミュニケーション展開や、住友商事の出資先である株式会社ジュピターテレコムのアート関連事業との協業検討を進めていく。また、2019年10月から東京藝術大学との相互協力を開始しており、次世代の価値創造をリードする人材の育成も行うという。

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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