伊藤忠商事、医薬品の研究開発支援を手掛けるchromocenterと資本業務提携

伊藤忠商事株式会社は、鳥取大学発ベンチャーで医薬品の研究開発支援を手掛ける株式会社chromocenterと資本業務提携した。

クロモセンターは染色体工学に関わる技術ノウハウに強みを持ち、主力事業である染色体解析サービスに加えて、バイオ医薬品を作る細胞の作製や、人工染色体ベクター技術を基盤とした遺伝子治療の開発を製薬企業から受注している。

昨今、バイオ医薬品はがん向けなどで医薬品売上ランキングの上位を占める存在となっているが、製造方法が複雑で高価な点が課題となっている。クロモセンターでは主力の染色体解析サービスを通じた製造の品質管理向上に加えて、同社のオリジナルCHO細胞※の提供を通じて製造コストの低減につなげることで、より一層のバイオ医薬品普及に貢献できると見込んでいるという。

今回の資本業務提携により、伊藤忠商事はクロモセンターの主力事業である染色体解析サービスの国内外向け営業体制強化を支援する。また、伊藤忠ケミカルフロンティア株式会社と連携し、低分子から再生医療・細胞治療分野も含めた医薬品産業への多面的な事業展開を推進する。

※オリジナルCHO細胞の特徴：クロモセンターの独自技術により医薬品業界で長年使用されているCHO細胞株を新規に樹立した。同細胞は、これまで大腸菌や酵母では、生産が困難であったタンパク質が高収量・低コストで生産する特徴を有しており、医薬品原料のみならず機能性食品や化粧品、化成品など幅広い分野におけるタンパク質原料の製造も可能になる。

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（TOMORUBA編集部）