ベター・プレイスが青森みちのく銀行と業務提携 「はぐくみ企業年金」で中小企業の人材定着を後押し
企業年金・退職金制度の導入・設計を支援する株式会社ベター・プレイスは2026年2月4日、株式会社青森みちのく銀行と業務提携を締結した。両社は、青森県内を中心に人材定着に課題を抱える企業へ、企業年金制度「はぐくみ企業年金」の普及を進め、従業員の資産形成支援と企業の持続的成長を後押しする。
人材定着という経営課題に、金融×年金で応える
少子高齢化による就労人口の減少が進むなか、中小企業では採用難や離職率の高さが深刻化している。今回の提携では、青森みちのく銀行が法人顧客に対し、ベター・プレイスが推進する「はぐくみ企業年金」を案内。企業の「お金の福利厚生」として制度導入を促進する。
「はぐくみ企業年金」は確定給付企業年金(DB)で、加入者は元本保証のもとで将来の資産形成が可能だ。運用実績に不足が生じた場合は事業主が補てんする仕組みのため、従業員は投資知識に依らず安心して加入できる。企業側にとっても、従業員エンゲージメントの向上や離職防止につながる点が評価されている。
中小企業で遅れる企業年金整備とその現実
国内企業の99.7%を占める中小企業だが、従業員規模30~99人の企業で退職年金制度を持つ割合は16%にとどまる。制度設計の難しさやコスト負担が導入の壁となってきた。
「はぐくみ企業年金」は、非正規雇用者や役員も含め幅広く加入可能で、比較的低コストで制度構築ができる点が特長だ。地域金融機関である青森みちのく銀行のネットワークを通じて導入を進めることで、県内中小企業にも年金制度の選択肢を広げる狙いがある。
「お金の不安」に応える制度設計が支持を集める
若年層が離職する理由として経済的不安が上位を占め、老後の不安要因でも「お金」は常に中心的課題だ。「はぐくみ企業年金」は、原則60歳まで引き出せない企業型DCやiDeCoと異なり、退職時や休職時、育児・介護休業時などにも受け取りを選択できる柔軟性を備える。この点が、ライフイベントを見据える従業員から厚い支持を集めている。
実際、導入法人の約95%は従業員300人以下の中小規模法人で、福祉・医療・教育分野が約3分の1を占める。人手不足が深刻な業界ほど、「安心して働ける環境づくり」の一環として制度活用が進んでいる。
地域金融機関とともに広げる「希望格差」解消への一歩
ベター・プレイスは「将来への希望格差」の解消を掲げ、中小企業やエッセンシャルワーカーを中心に企業年金のDX化を進めてきた。今回の提携は、地域に根ざした金融機関との連携により、その取り組みを一層加速させるものとなる。
人材定着と資産形成という二つの課題に同時に応える今回の業務提携は、地方企業の競争力向上に向けた新たなモデルとして注目されそうだ。
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(TOMORUBA編集部)