オリィ研究所×モスバーガー|外出困難者が分身ロボット「OriHime」を使って、モスバーガーの接客を行う実証実験をスタート
株式会社オリィ研究所は、モスバーガーを運営する株式会社モスフードサービスと共同で、難病による外出困難者が、分身ロボット「OriHime」を遠隔操作して接客する「ゆっくりレジ」を試験的に行うと発表した。期間は、2020年7月27日(月)より8月下旬までの約1カ月間で、平日のみ時間限定で実施する。場所は、モスバーガー大崎店だ。
分身ロボット「OriHime」を使った「ゆっくりレジ」とは?
「モスバーガー大崎店 ゆっくりレジ」では、レジに遠隔操作型の分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を設置。難病や障害により外出が難しい人が、”パイロット”としてOriHimeを操作して接客を行う。来店客と話をしながら、希望に応じたメニューを案内する。
<実証実験の概要>
■場所/モスバーガー 大崎店(ThinkPark Plaza 2F)
■開催日/2020年7月27日(月)〜 2020年8月下旬
※システムメンテナンスなどのため、開催期間内であってもゆっくりレジを設置していない場合もあり。
■営業時間/平日14:00~18:00
(平日の上記時間以外と土日はOriHimeを活用したゆっくりレジを設置せず通常営業)
■概要/OriHime1台をレジに設置。
難病により外出困難なパイロット2名が、大阪府、兵庫県からOriHimeをそれぞれ遠隔操作し、来店客からの注文を受け付ける。ゆっくりレジは、ゆっくりとメニューを選びたい来店客向けに、OriHimeと相談しながらメニューが選べる注文方式だ。子ども連れやシニアなど、相談しながらメニューを決めたい人への対応を想定している。
協業の背景
オリィ研究所では2012年より、外出困難な人々が学校や職場など、外の世界への参加を実現する遠隔操作型のロボット「OriHime(オリヒメ)」「OriHime-D(オリヒメディー)」を開発、提供してきた。2018年からは、これらのロボットがオーダー・給仕などの接客を行う「分身ロボットカフェ」を期間限定で開催し、重度障害者を雇用するなど、分身ロボットを活用した新しい働き方の実証実験を行なってきた。
一方でモスフードサービスは、ダイバーシティ社会を推進し、すべてのお客様・従業員の笑顔を叶える店舗作りを目指して取り組みを進めている。このことから、オリィ研究所の取り組みに共感し、ダイバーシティの考え方を取り入れた新しい働き方の開拓の一環として、「OriHime」を活用したゆっくりレジの取り組みを行うこととなったという。
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(TOMORUBA編集部)