【JXTG×バイオベンチャー「ちとせグループ」】 光合成を活用した低炭素社会実現に向け、協業を開始
石油元売り大手のJXTGホールディングス株式会社とCHITOSE BIO EVOLUTION PTE. LTD.(以下、「ちとせグループ」)は、藻類バイオマスを広く活用する社会の構築に向けて、協業に関する契約を締結したと発表した。これを機に、両社は光合成を活用した低炭素・循環型社会の実現のために、様々なバイオ分野で協業を開始するという。
協業の背景と内容
JXTGグループは、「JXTGグループ2040年長期ビジョン」において掲げた「低炭素・循環型社会への貢献」の実現に向けた取組みを推進中だ。2040年には、自社のCO2排出について、カーボンニュートラルを実現することを目指し、環境配慮型の商品開発に力を入れている。
一方、ちとせグループは太陽エネルギーの光合成利用を最大限に活用した藻類の大規模培養技術をはじめ、微生物・藻類・動物細胞などの微細な生き物を活用する技術に強みを持つ。国内のみならず、マレーシア、シンガポールなどの東南アジアで、農業や食品、エネルギーといった幅広い分野において事業を展開するバイオベンチャーだ。
同社によると、藻類バイオマスを広く活用する社会の構築に向けた最も大きな課題は、「藻類バイオマスを大規模に安定的に生産すること」、「生産したバイオマスを余すことなく有効活用するための様々な製品を開発すること」だという。
本協業においては、この課題解決に向け、太陽エネルギーが豊富な赤道直下の東南アジアに位置するマレーシアにおいて、藻類培養の規模拡大に取り組む。さらに、そこで生産した藻類を由来とする燃料・ケミカル・飼料・機能性素材などの多様な製品開発に取り組み、事業化を目指すという。
また今後、両社は光合成を活用した低炭素・循環型社会の実現に向けて、藻類事業だけではなく様々なバイオ分野での協業を検討し、社会の発展と活力のある未来づくりに貢献していくという。
※関連リンク:プレスリリース