1. Tomorubaトップ
  2. ニュース
  3. テレビの視聴質データを提供するTVISION INSIGHTS、総額約10億円の資金調達を実施
テレビの視聴質データを提供するTVISION INSIGHTS、総額約10億円の資金調達を実施

テレビの視聴質データを提供するTVISION INSIGHTS、総額約10億円の資金調達を実施

0人がチェック!

人体認識技術を用いて、テレビ視聴者の視聴態勢「視聴質」をビッグ・データとして取得・提供を行うTVISION INSIGHTS株式会社(以下TVISION)は、このたび、Spiral Capital株式会社、DBJキャピタル株式会社、みずほキャピタル株式会社、日本ベンチャーキャピタル株式会社、きらぼしキャピタル株式会社、三生キャピタル株式会社による第三者割当増資および株式会社日本政策金融公庫、株式会社りそな銀行、株式会社みずほ銀行からの融資で、総額約10億円の資金調達を実施した。

資金調達の使途について

・データ取得世帯数の拡大

2021年末を目処に、データ取得世帯数を現在の2倍以上である数千世帯レベルへ大幅拡大を予定している。拡大後は、関東、関西を中心に、日本で最大のテレビ視聴質データが更に拡大になる。これに伴い、関西においても本格的なデータ提供を開始するとともに、属性別データや、リーチ・フリクエンシーデータなどにおいても、より細かく、精度の高いデータの提供が可能となる。

・データ・カバレッジの拡大

地上波・BSに加え、OTT視聴における視聴質データの取得を予定。また、各世帯内においては、複数台テレビの視聴質データの取得を開始する。

・新BIツールの開発

テレビ・マーケティングにおいて、データ・ドリブンのアプローチを加速させるべく、いま以上にデータをシンプルに見える化し、容易にキャンペーントラッキングを行えるデータBIツール「Telescope」を開発する。

・人員拡大

上記含め、事業を加速化させるための人員拡大を行う。

【代表取締役社長 郡谷 康士氏メッセージ】

当社は「新しいデータによって、メディアマーケットを圧倒的に進化させる」というミッションをもって、5年前からこの事業を展開してきました。多くの広告主様、広告会社様や放送局様にご利用いただき、テレビの価値をデータによって可視化する中で、テレビ・マーケティングの分野においても、データ・ドリブンの考えがどんどん取り入れられ、さまざまな形の進化が現在進行形で起きていることを日々実感しております。

いま、視聴者の視聴行動・態勢はさらに多様化しています。デジタルメディアであるYouTubeがテレビデバイスで見られることや、地上波コンテンツの見逃し配信のモバイル視聴もあたりまえになっており、テレビと他のメディアの境目はますます薄くぼんやりしたものとなっています。そうした時代の中、変化を正しく認識し、変化から進化へ促すために、データの果たす役割はますます大きくなってきています。

コロナ・ウィルスが猛威を振るう中ではありますが、この難局はさまざまな進化を促す触媒でもあります。難局と向き合う中で、社会全体がどう変わっていくべきかを改めて考える時代です。その中、微力ではありますが、TVISIONは今回の資金調達により、テレビ・マーケティング分野での「進化」の動きをさらに加速させ、引続き価値あるデータを発信していけるよう、社員一同取り組んで参ります。

【Spiral Capital株式会社 岡 洋 氏のコメント】

TVISION INSIGHTSが保有する「視聴質データ」は、TVデバイスを介したユーザーコミュニケーションにおいて、とても重要な役割を担うと確信しています。今後、TVCMのみならずTV番組そのものや、TVデバイスを取り巻く全てのビジネスに、大きく影響を与えると考えています。今回の調達を経て、TVSION INSIHTSがより一層TV業界へ貢献していくことを期待しています。

視聴質について

VI値(滞在度=Viewability Index)

各番組・CMにおいて、テレビの前に人が滞在している度合いを示す。数値が高いほど、テレビの前の滞在人数が多く、滞在時間が長い。

AI値(注視度=Attention Index)

各番組・CMにおいて、テレビ画面に人の顔が向いているかを示す。数値が高いほど、画面を注視した人数が多く、注視秒数が長い。

サービス内容

番組やCMキャンペーンを視聴質データに基づいて、メディアプランニングとコンテンツ・クリエイティブの観点から分析できるデータを販売している。

データの収集方法

関東800世帯・関西100世帯の一般視聴者宅に人体認識アルゴリズムを組み込んだセンサーを設置し、テレビの前に人がいるか、番組のどこで画面に注目したかといった視聴態勢を判断・計測・取得している。2015年6月より計測スタートし、2020年5月現在、地上波関東6局7チャンネル、地上波関西6局7チャンネル、MXテレビ2チャンネル、BS8局9チャンネルの全番組について、毎秒レベルで視聴質の計測を行っている。

<TVISION INSIGHTS株式会社について>

TVISION INSIGHTS株式会社は、テレビの「視聴質」を計測する会社。同社が開発した人体認識技術を用いて、テレビの視聴態勢を取得しデータ化する独自手法で、データセットを取得・蓄積・提供している。またグローバルにも拠点を広げ、ボストン・ニューヨークでも展開。広告主、広告会社や放送局100社以上が活用している。テクノロジーとビッグ・データを用いて、テレビ本来の価値を顕在化することを目指している。

※関連リンク:プレスリリース

【eiicon lab編集部】
オープンイノベーションプラットフォームeiicon(エイコン)から生まれたビジネスメディア。SNS(Facebook/Twitter/note)でも情報発信中です。

新規事業創出・オープンイノベーションを実践するならAUBA(アウバ)

AUBA

eiicon companyの保有する日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」では、オープンイノベーション支援のプロフェッショナルが最適なプランをご提案します。

チェックする場合はログインしてください

コメント0件