ザ・ファージ、シリーズAで5.7億円を調達――血糖基盤モデル「CGFM」の開発と予防医療事業を加速
株式会社ザ・ファージ(以下、ザ・ファージ)は、シリーズA 1stラウンドにおいて、第三者割当増資および融資により総額5.7億円の資金調達を実施した。伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社をリード投資家に迎え、東京海上日動火災保険株式会社、株式会社ふくいキャピタルパートナーズが新たに株主として参画。調達資金を活用し、血糖基盤モデル「CGFM」の研究開発や個別化予防事業の拡大を進める。
総額5.7億円を調達、東京海上HDとは資本業務提携
今回のラウンドでは、伊藤忠テクノロジーベンチャーズがリード投資家を務め、東京海上日動火災保険とふくいキャピタルパートナーズが新たに出資。既存投資家の株式会社ジェネシア・ベンチャーズ、株式会社ビジョンインキュベイトも追加出資した。また、株式会社商工組合中央金庫から融資を受けている。
あわせてザ・ファージは、東京海上ホールディングス株式会社と資本業務提携契約を締結。東京海上日動火災保険を含む東京海上グループにおいて、生活習慣病の重症化予防をはじめとしたヘルスケアソリューションの事業化・展開を検討する。
ザ・ファージは2021年に創業し、血糖データとAIを活用した予防医療に取り組んできた。これまでの研究開発や実証実験を経て、今後はAIを商業ベースで大規模かつ日常的に運用するフェーズへ移行。今回の調達資金を活用し、既存の個別化予防事業の拡大と予防医療AIのさらなる開発を進める。
血糖データを学習する基盤モデル「CGFM」の開発を加速
同社が開発を進める「CGFM(持続グルコースモニタリング基盤モデル)」は、大規模な連続血糖データをAIに学習させ、一人ひとりの代謝状態を捉えることを目指す技術だ。
持続グルコースモニタリング(CGM)から得られる大量の時系列データを事前学習することで、個人ごとの血糖変動パターンをモデル化。将来の血糖変動の予測や代謝タイプの分類、健康リスクの評価など、複数の課題への活用が期待されている。さらに食事などの生活情報を組み合わせることで、より個人に即した解析への発展も目指している。
ザ・ファージは千葉大学をはじめとする研究機関と連携しながら、CGFMの開発・検証を推進している。今回の資金調達を通じ、同社が展開する「グルコースフライト®」の国内外への展開を進めるとともに、CGFMの研究開発を加速し、未病領域におけるプラットフォームの確立を目指すとしている。
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(TOMORUBA編集部)