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JR東日本グループの新事業創造プログラム「ON1000」発――「扉を開くだけ」でつながる面会体験 ビデオ通話端末「ソバニル」、JR東京総合病院の全個室へ拡大導入

JR東日本グループの新事業創造プログラム「ON1000」発――「扉を開くだけ」でつながる面会体験 ビデオ通話端末「ソバニル」、JR東京総合病院の全個室へ拡大導入

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株式会社ジェイアール東日本企画は、入院患者とその家族のコミュニケーションを支援するビデオ通話端末「ワンタッチ面会テレビ ソバニル」を、2026年4月15日よりJR東京総合病院の全有償個室(81室)に導入する。コロナ禍以降、面会制限が常態化した医療現場において、患者と家族の“距離”を縮める新たなソリューションとして注目される取り組みだ。

同サービスは、病室と自宅を常時オンラインで接続し、「離れて暮らしていても、同じ時間を共有できる入院環境」の実現を目指すもの。今回の導入により、より多くの患者と家族が、日常的なコミュニケーションを維持できる環境が整う。

社員発の新規事業が医療現場へ実装

「ソバニル」は、JR東日本グループの新事業創造プログラム「ON1000(オンセン)」から生まれたプロジェクトである。社員の発案を起点に、ジェイアール東日本企画が開発を担い、JR東京総合病院における実証実験を経てサービス化に至った。

2025年3月からは特別個室2室で先行導入が行われており、今回の全81室への拡大は、実証で得られた有効性とニーズの高さを裏付ける形となった。院内での実装を通じて磨き上げられたサービスが、いよいよ本格的な運用フェーズに入る。

高齢者でも使える直感的な操作

本サービスの最大の特徴は、極限までシンプルに設計された操作性にある。利用者は画面上に表示される「障子戸」をワンタッチで開閉するだけで、ビデオ通話を開始・終了できる。説明書を読まなくても直感的に使える設計とすることで、高齢者や認知症の患者、小さな子どもでも利用可能とした。

従来のオンライン面会では、端末操作の難しさから看護師が対応をサポートするケースも多く、医療現場の負担となっていた。ソバニルは、端末や通信環境を病院側があらかじめ設定した状態で貸し出すため、患者自身で操作が完結する。これにより、医療従事者の業務負担軽減にも寄与する設計となっている。

生活を共有するための設計思想

ソバニルは単なる通話ツールではなく、「生活の気配を感じる」ことに重点を置いた設計が特徴だ。デザインには日本の住空間を想起させる「障子戸」を採用。照度センサーにより、相手側の部屋の明るさをリアルタイムで反映し、障子の色味として表現することで、「今、電気がついている」「もう休んでいる」といった状況を直感的に把握できる。

また、施錠機能や呼び出し機能、施設スタッフからのメッセージ通知など、医療現場で必要とされる機能に絞り込んで実装。患者・家族・医療従事者それぞれの視点を踏まえた“必要十分”な機能設計となっている。

医療と家族の接点を拡張する新たなインフラへ

本サービスは、患者と家族のコミュニケーションにとどまらず、医療スタッフと家族の情報連携を円滑にする役割も担う。リアルタイムで接続された環境は、従来の電話連絡に代わる新たなコミュニケーション手段として機能し、よりスムーズな意思疎通を可能にする。

さらに、医療・介護用ベッド大手パラマウントベッドグループの一員であるパラテクノ株式会社と販売代理店契約を締結。全国規模のサービスネットワークを活用し、今後は他の医療・福祉施設への導入拡大を図る方針だ。

面会制限という制約の中で進化してきたオンライン面会は、単なる代替手段から、より質の高いコミュニケーション体験へと変化しつつある。「ソバニル」は、その象徴ともいえる存在だ。“そばにいる”感覚をどう実現するか。今回の取り組みは、医療現場におけるコミュニケーションのあり方を再定義する一歩となりそうだ。今後、同様のサービスが全国へ広がることで、入院生活の質そのものが変わる可能性を秘めている。

関連リンク:プレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

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