VRクリエイティブスタジオ事業の「ambr」× 電通グループ | 資本業務提携を締結し、新しいVR体験の創造へ
VRクリエイティブスタジオ事業を手掛ける株式会社ambr(アンバー)は、株式会社電通グループ等を引受先とする資金調達を実施した。また、電通グループとは資本業務提携を締結したことも同時に発表した。
資本業務提携に至った背景
ambrは、下北沢に拠点を置くVRクリエイティブスタジオだ。自社プロダクトである日本発VRSNS「仮想世界ambr」の開発を創業事業としている。また、法人パートナー向けにVR企画開発事業を手掛けてきた実績も持つ。これらの事業から、VRのユーザー体験創造のナレッジを高めてきたという。
一方、電通グループは、グループ全体のR&D組織「電通イノベーションイニシアティブ」のXRチームや、共創型のグループ横断組織「XRX STUDIO」を中心に、XRトランスフォーメーションの推進に取り組んでいる。
今回、ambrと電通グループが連携することで、新しいVRプロダクトの事業構想~体験設計~開発制作~実施運営までを提供する。決まった要件仕様に基づいた開発を行うのではなく、上流の事業構想・体験設計から参加することで、共創パートナーとして、本質的なVR体験価値の創造とVRプロダクトの成功を目指すという。
各社コメント
■ambr 代表取締役 西村 拓也 氏
『ambrは、日本から世界的なVR企業をつくるという想いで創業しました。数年以内に、あらゆる個人や企業が日常的にVR空間に参加し、またVR空間を所有する未来がくると確信しています。そして、そんな未来に日に日に近づいていると感じます。
資本提携とは何か。それは共に覚悟を決めるということだと思います。自分たちが信じる未来を、絶対に現実にするんだという覚悟です。
今回提携させていただく電通グループは、全世界145カ国・地域に事業を展開する、世界レベルのクリエイティビティとネットワークを兼ね備えた企業グループであり、私たちが世界的なVR企業を目指していくにあたって、間違いなく最高のパートナーだと確信しています。ただそれ以上に、電通グループのチームの皆さんとは、「日本から世界的なVR企業を共に創ろう」という覚悟を共有できました。それが資本業務提携に至った最大の理由です。
ambrは、電通グループとの提携を通じて、覚悟を持ってアクセルを踏み事業を拡大していきます。そして、世界へ向けて新しいVR体験を創造し、誰もがたのしめる世界(The World is a Playground.)、かつてない価値(an invitation to the never before.)を実現していきます。』
■電通グループ 電通イノベーションイニシアティブ シニア・マネージャー 小山祐樹 氏
『5G導入の本格化やアフターコロナ社会を見据えたデジタル活用の進展に伴い、XR領域におけるニーズや可能性が急速に拡がっていると感じます。私たち(株)電通グループではグループ全体のR&D組織である電通イノベーションイニシアティブの活動、CVCの電通ベンチャーズの活動を通じてXR領域におけるR&Dや投資、そして事業基盤構築をグローバルで進めて来ました。
その中でもambrの皆さんは、テクノロジー理解は勿論のこと「和製VR SNS」、「VR飲み会」、「VR EXPO」など、バーチャル空間という新しいメディアインターフェースを通じて人々の体験価値を進化させる「ユースケースの創造」や「エンドユーザーの体験設計」に果敢にチャレンジされて来ました。その挑戦を通じて培われたVRPFのアジャイル開発ノウハウ、そして回遊型バーチャル基盤は幅広いニーズや課題に対応が出来ると考えます。
大企業とスタートアップならではのお互いの得意分野を掛け合わせた新しい共創モデルで、「日本から世界」の人々に新しい価値を創り出していくことが出来れば嬉しいです。』
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