移動の社会課題解決に取り組むNearMe、東急不動産の「COMFORIA」で居住者専用配車サービスを実証開始
移動の社会課題解決に取り組む株式会社NearMeは、東急不動産株式会社と連携し、賃貸レジデンス「COMFORIA(コンフォリア)」シリーズにおいて居住者限定の配車プラットフォームサービス「RAKU MOVI(ラクモビ)by COMFORIA」の実証実験を2025年10月より開始する。本実証は、都心の賃貸レジデンス居住者がタクシーを単独利用する“もったいない移動”を減らし、複数人でのシェア乗りを促すことで、CO₂排出量や交通渋滞の削減を目指す取り組みだ。加えて、車を持たない居住者の移動利便性を高め、「COMFORIA」が掲げる“一歩先の暮らし心地”の実現を図る。
居住者限定の専用プラットフォームで快適移動を実現
「RAKU MOVI by COMFORIA」では、居住者が専用QRコードからプラットフォームにアクセスし、目的地や日時を指定するだけで、効率的に配車されたシェアタクシーを利用できる。NearMeが開発したAIルーティング技術により、近隣の利用者同士を最適にマッチングし、ピックアップ地点やルートを自動で最適化する。
実証は「コンフォリア二葉」(品川区)と「コンフォリア森下リバーサイド」(江東区)を対象に実施。居住者は無料(※月4回まで)で利用でき、品川・東京駅などの主要拠点や商業エリアへのアクセスを快適にする。タクシー不足が続くなか、利用の平準化を図る社会的意義も大きい。
交通課題の解消と新たな居住価値の創出へ
COMFORIAが目指すのは、居住者の行動範囲を広げる「ACTIVE」、安心で心地よい移動を提供する「COMFORT」、環境に配慮した「SUSTAINABLE」の3つの価値実現だ。駅を目的地に設定することで公共交通利用を促進し、タクシーの過剰利用を防ぐ。これは環境負荷の低減と、街全体のモビリティ効率化につながる。
実証期間は2025年10月から2026年3月まで。NearMeは結果をもとに本格展開を視野に入れ、都市部の賃貸住宅における新しい移動モデルの確立を目指す。
移動の「もったいない」をなくすNearMeの挑戦
NearMeは、AIによる最適ルーティングを活用したシェアタクシー「エアポートシャトル」で知られ、空港送迎を中心に全国16空港でサービスを展開。これまでに累計100万人以上が利用した。近年は地方自治体との連携を通じ、高齢者の移動支援や観光交通の実証にも取り組んでおり、「移動のもったいないを解消し、誰もが自由に移動できる社会」を掲げる。
今回の東急不動産との取り組みは、モビリティが居住体験の一部となる新しい暮らしの形を提示するものであり、都市型レジデンスにおける“移動のアップデート”の第一歩となる。
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(TOMORUBA編集部)