販売管理、請求・決済システムを提供するScalebaseが追加調達。累計資金調達額は25億円に

2025年08月26日
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販売管理、請求・決済システムを提供するScalebase株式会社は、DNX Venturesを引受先とした第三者割当増資を受け、累計資金調達額が25億円となった。本調達により、生成AIを活用したプロダクト開発の強化と、複雑化する販売・請求業務への対応力をさらに高める新機能の開発に注力する。

急増する複雑な販売プロセス。管理の限界が成長のボトルネックに

企業の事業成長に伴い、提供する商品・サービスの料金体系はますます多様化する傾向にある。定額制・従量課金・日割り請求・個別値引き・複数契約の並行管理など、柔軟なプライシングと販売条件に対応する必要性が高まっている。

しかし多くの企業では、従来の基幹システムがこれらの業務プロセスに対応できず、スプレッドシートや人的オペレーションに依存しているのが現状だ。結果として、二重入力やデータ不整合、請求ミスが発生し、正確な売上や経営指標をタイムリーに把握できないなど、スケーラブルな事業運営に支障をきたしている。

「Scalebase」が実現する、柔軟で正確な販売プロセス

「Scalebase」は、販売における、見積・契約・請求・売上業務を一元管理。料金プランや契約期間、従量計算や割引率などの情報をもとに、正確な請求金額を自動算出する。さらに、MRRやLTVといった事業指標もリアルタイムで可視化することで、経営判断と価格戦略の精度を高める。

「Scalebase ペイメント」では、請求書作成・送付、クレジットカード決済・口座振替など、法人取引に必要なあらゆる決済手段に対応し、入金消込・督促などの売上回収プロセスも支援している。

資金調達の背景と今後の展望

AIを起点としたプロダクト開発と業務革新の加速

「Scalebase」はこれまでに250社以上の導入実績を持ち、累計管理契約件数は50万件を突破。業種・業態を問わず幅広い企業に採用が広がっている。

今回の調達を通じて、生成AIを活用したテスト自動化や品質保証の高度化によって開発リードタイムを短縮し、リリース速度を加速させることで、お客さまへの価値提供サイクルをさらに高速化。また、生成AIを活用した新機能の提供により、業務の複雑性が高い企業においても、オペレーションコストを抑えつつ柔軟な販売戦略を実行できる環境づくりを支援する。

Scalebaseは、すべての企業のオペレーション上の足かせを外し、顧客に寄り添った価値提供に全力で前進できる環境をつくることを目指している。そのためには日々変化するビジネス環境に柔軟に対応できるプロダクトを提供し続けることが重要。そして、これまでお客さまを支援する中で培ってきた専門的なナレッジをプロダクト開発に活用し、より一層お客さまのニーズに応えるサービスへと進化させていく。