1. Tomorubaトップ
  2. ニュース
  3. スポーツテック企業のユーフォリア×大阪大学発スタートアップのイムノセンス、sIgA活用の新サービスを発表
スポーツテック企業のユーフォリア×大阪大学発スタートアップのイムノセンス、sIgA活用の新サービスを発表

スポーツテック企業のユーフォリア×大阪大学発スタートアップのイムノセンス、sIgA活用の新サービスを発表

0人がチェック!

スポーツテック企業の株式会社ユーフォリアは、大阪大学発スタートアップの株式会社イムノセンスと共同で、唾液に含まれる免疫たんぱく「sIgA(分泌型IgA)」を活用したアスリート向けの体調管理サービスを開発。2025年夏より提供を開始する。

本サービスは、ユーフォリアが展開するデータマネジメントシステム「ONE TAP SPORTS」と、イムノセンスが開発した唾液sIgA測定キット「GLEIAセルフチェックsIgA」を連携させたもの。唾液から測定したsIgA濃度を約10分で解析し、選手のトレーニング記録やケガ情報、コンディションデータと統合してダッシュボード上に表示。免疫状態や疲労の蓄積などをリアルタイムに“見える化”することで、より精緻なコンディション管理やピーキング、ケガ予防の実現を支援する。

sIgAは、口や鼻などの粘膜に存在し、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ「体のバリア」として知られる免疫たんぱく質。運動やストレスによって分泌量が減少する傾向があり、体調変化の兆候を捉える“バイオマーカー”として注目されている。

小型デバイス×可視化ダッシュボードで次世代の体調管理を

従来、選手の免疫状態や体調変化の評価には、採血など身体的負担を伴う検査が必要で、リアルタイム性にも課題があった。本サービスは非侵襲で短時間の測定が可能な点が大きな特長だ。

測定に用いる「GLEIA(グライア)」は、金結合電気化学免疫測定法(Gold-Linked Electrochemical Immunoassay)をベースとした超小型診断デバイス。手のひらサイズながら、1兆分の1グラムの高感度でバイオマーカーを検出できる。大阪大学産業科学研究所の民谷栄一特任教授の技術を応用し、医療やスポーツの現場において高い実用性を誇る。

一方、「ONE TAP SPORTS」は現在、日本代表26競技、プロ・実業団・大学・高校など国内外で1,700チーム以上が導入するアスリート向けデータマネジメントシステム。体調、トレーニング、ケガなどの情報を一元管理し、指導現場のDXを推進している。

現在、大学駅伝部を中心に本サービスのトライアル導入が進行中。今後は中学・高校、大学、実業団、プロチームなど、あらゆる競技レベルへの展開を見据える。小型デバイスと直感的なダッシュボードを組み合わせることで、現場の判断スピードを高めると同時に、選手個々のバイオマーカーを継続的に蓄積。より高度なパフォーマンス分析と健康管理を実現する次世代のコンディション指標としての普及が期待される。

関連リンク:プレスリリース 

(TOMORUBA編集部) 

新規事業創出・オープンイノベーションを実践するならAUBA(アウバ)

AUBA

eiicon companyの保有する日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」では、オープンイノベーション支援のプロフェッショナルが最適なプランをご提案します。

チェックする場合はログインしてください

コメント0件