三菱マテリアル | 大阪大学発ベンチャー「イムノセンス」に出資、素材の知見をライフヘルスケア領域に応用
三菱マテリアル株式会社は、2021年7月30日、大阪大学発のスタートアップ企業である株式会社イムノセンスへ出資したことを発表した。なお、出資はMMCイノベーション投資事業有限責任組合(三菱マテリアルのCVC)を通じて実施している。
出資に至った背景
イムノセンスは、特許技術「GLEIA(Gold Linked Electrochemical Immuno Assay)」によって、高感度と小型化を両立した、独自のPOCT(Point of Care Testing:医療現場でのリアルタイム検査)向け免疫センサーを開発・提供する会社で、「いつでも・だれでも・どこでも医療グレードの迅速検査」を享受できる世界を目指している。
一方、三菱マテリアルのCVCは、2019年3月に日本材料技研株式会社の100%子会社であるJMTCキャピタル合同会社と共同で設立した、コーポレート・ベンチャー・キャピタル。現在は、次世代電池関連の材料技術、金属加工関連の材料技術、低炭素関連のプロセス技術のほか、中期経営戦略(20-22年度)の研究開発・マーケティング戦略において目指すべき姿や重点ターゲットとして掲げている、都市鉱山関連のプロセス技術、IoT・AI関連の材料技術、ライフヘルスケア関連の材料技術も投資対象として、独自技術を持ち、同社との技術的なシナジーを見出せるスタートアップ企業との協業を加速するべく、取り組んでいる。
今後の展望
今回のイムノセンスへの出資、および今後の協業を通じ、イムノセンスが持つライフヘルスケア関連の技術や知見とのシナジーを見出し、三菱マテリアルが持つ非鉄金属をはじめとする素材に関する知見をライフヘルスケア領域に応用することを目指す。
三菱マテリアルグループは、「人と社会と地球のために」という企業理念のもと「ユニークな技術により、人と社会と地球のために新たなマテリアルを創造し、持続可能な社会に貢献するリーディングカンパニー」となることをビジョンとしている。今後も、非鉄金属素材および付加価値の高い製品の提供を通じて、豊かな社会の構築に貢献していく考えだという。
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