国や地域を超えた円滑なコミュニケーションを可能にするポケトーク、25億円の資金調達を実施
国や地域を超えた円滑なコミュニケーションを可能にするポケトーク株式会社はカド・インベストメント株式会社から25億円の資金調達を実施した。これにより累計資金調達額は93.8億円に達した。同社は「言葉の壁をなくす」というミッションのもと、グローバル展開と製品開発のさらなる強化を目指し、新たな成長ステージへと進んでいる。
言葉の壁をなくすための挑戦
ポケトークは、国や地域を超えた円滑なコミュニケーションを可能にするための製品やサービスを提供している。「言葉の壁」は多くの国々に共通する課題であり、これを解決することは、より深い理解と交流を促進する鍵となります。今回の資金調達は、その実現に向けた重要な一歩だ。
現在急成長を遂げている米国事業をさらに拡大するとともに、アジアやヨーロッパなど多様な市場への展開を強化する。特にタイ、韓国、シンガポールといったアジア市場は注目エリアであり、現地のニーズに応じた製品展開が期待される。
新製品開発の強化
新製品の開発にも注力しており、現行製品の改良に加えて、多様化するユーザーのニーズに応えるべく、さらなる技術革新を目指している。これにより、企業や自治体での利用拡大を視野に入れたセキュリティ機能の強化や、利便性の向上を図る。
2024年10月に発売された「ポケトークS2」は、従来機種よりも大幅な性能向上を果たしました。この機種は74言語を音声・テキストに翻訳し、Wi-Fiがなくても世界170以上の国と地域で使用可能なモバイル通信機能を備えている。また、バッテリー持続時間の向上により、より多様なシーンでの利用が可能となった。
「ポケトーク アナリティクス」との連携によるセキュリティ面の強化により、個人利用だけでなく、企業や団体、自治体での導入が進むことが期待される。
さらに同社は「ポケトーク ライブ通訳」という新しいサービスも展開している。このサービスは、英語や中国語、スペイン語など10言語をリアルタイムで74言語に翻訳し、ウェブブラウザ上で利用可能。オンライン会議だけでなく対面での活用も可能で、企業や教育機関、観光分野など多岐にわたる場面での利用が見込まれる。
言語の壁を取り払うことで、人々が互いをより深く理解し合える世界を目指す。今回の資金調達により、さらなる製品改良やサービス拡充が可能となり、グローバル市場での存在感を一層高めることになるだろう。言語を超えたコミュニケーションの未来を見据えたポケトークの取り組みに、今後も目が離せない。
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(TOMORUBA編集部)