建築デザイン領域のDX化を目指すtecture、プレシリーズAで1.6億円の資金調達を実施
建築デザイン領域のDX化を目指すtecture株式会社 は、INSTYLE GROUPのベンチャーキャピタル、Japan Venture Capital Inc.を引受先とする1.6億円の資金調達を実施した。これにより、2019年2月創業からの累計調達額は3.4億円となる。
今回の調達資金を活用し、データベース構築体制の強化や、組織拡大にむけて採用も促進し、事業成長をいっそう加速させていくという。
INSTYLE GROUP 代表 西村豪庸氏のコメント
設計事務所の日常業務において、紙のカタログに掲載された何万点という膨大な商品の中から、目当ての商品を探さなければならない「検索」という非効率的な業務があります。そのことで、苦労をされている設計事務所は多いのではないでしょうか。
自社の飲食店を中心として長年、設計やデザインといった空間づくりも行ってきた身としては、「TECTURE」が提供するサービスは、そんな煩わしい「検索」業務を圧倒的に効率化し、クリエイターが本来集中すべき業務に集中できるものだと思っています。
現在の仕様である、建材のデータベースをつくり設計者の事例写真とマッチングするユニークな仕組みも、「TECTURE」が実現したい世界のほんの一部だと理解しています。新サービスのリリースも控え、これからの「TECTURE」の進化に期待しています。
拡張を続ける空間デザイン検索プラットフォーム「TECTURE」
tecture株式会社では、インターネット上の空間デザイン検索プラットフォーム「TECTURE」を2020年6月にリリース。同ウェブサイトには、住宅や飲食店、ホテル、公共施設などさまざまな空間作品の事例写真が大量に登録されており、2022年3月31日時点の登録数は約4万5,000点、今後も増え続ける見込みだという。
▲空間デザイン検索プラットフォーム「TECTURE」トップページ(表示画面の一部)
「TECTURE」のサービスにアクセスした利用者(ユーザー)は、空間事例写真を無料で閲覧できるだけでなく、写真に映っている建材や家具といったインテリアの詳細な情報を画面上で確認することができる。
▲プロユーザーの日常業務をDX化する「TECTURE」
<プロユーザーの活用例>
・プロジェクトの社内データベースを「TECTURE」で構築
・紙ファイルに依存しない、デジタルデータでのアーカイブ化と管理
・作図後に発生した現場対応の記録や、竣工後の改修の記録
・紙ファイルでは不可能な迅速な情報シェア
・担当者の異動や退職に伴い発生する「引き継ぎ漏れ」を回避
・クライアントへのプレゼンテーションの準備に必要な情報収集
<カスタマーの活用例>
・プロダクトと空間事例の情報収集
・自分の好み・センスに近いプロダクトや設計者・デザイナーの選出
・抽出したプロダクトや空間事例の写真を第三者(会員)と共有できる
▲「TECTURE」は直感的に誰でも使いこなせるプラットフォーム
建築業界を中心に、さまざまな職能と人々が集う「TECTURE」
「TECTURE」の会員および利用者の多くは、設計事務所・インテリアデザイン事務所、メーカー、工務店といった建築関連事業従事者(プロユーザー)だ。その一方で、閲覧できる画像およびデータは、住宅、商業施設、宿泊施設、学舎など建物用途の幅が広いこと、誰でも無料で閲覧できる利便性の高さなどから、空間デザインやインテリアへの関心の高いカスタマーにも人気がある。
関連リンク:プレスリリース