ACCELStars×郡山市 | 睡眠健診システムの実証実験に関する連携協定を締結
福島県郡山市と東京大学医学部発のMedical Sleep Techスタートアップである株式会社ACCELStars(アクセルスターズ)は、睡眠データによる健康・医療・介護に寄与する影響を明らかにしていくことを目指し、10月20日、両者で協定書締結に至ったことを明らかにした。
連携協定締結の背景
厚生労働省の研究班の発表によると、日本人の5人に1人が「睡眠で休養が取れていない」「何らかの不眠がある」と回答している。加齢とともに不眠は増加し、60歳以上の方では約3人に1人が睡眠問題で悩んでいる。そのため通院している方の20人に1人が不眠のため睡眠薬を服用している。
睡眠時間には個人差がある。7時間程度で十分という人もいれば、3時間ほどの睡眠で間に合っている人もいれば、10時間ほど眠らないと寝足りない人までさまざまだ。しかし、健康な人でも年齢とともに中途覚醒や早朝覚醒が増えてくる。
協定に基づく主な取組内容
今回、郡山市職員(以下「被験者」)を対象として、ACCELStars が開発している睡眠測定ウェアラブルデバイスを提供し、被験者の睡眠・健康・医療データを計測するなど睡眠健診を体感してもらう。ACCELStars は、睡眠と健康および疾患の関係性を検証するため、被験者の睡眠・健康・医療データを活用した解析を行い、個別の情報を提供するという。
本実証実験で利用のウェアラブルデバイス (他社製デバイス)
来年春に睡眠健診をローンチの際には、自社デバイスで提供予定だ。
本実証実験で受診する睡眠健診概要
ACCELStars 概要
ACCELStarsは、「睡眠を解明し、新たな医療を創造する」というビジョンのもと、2020年8月に東京大学大学院医学系研究科教授の上田泰己氏が会社を設立した。統合失調症、うつ病、双極性障害、パーキンソン病、認知症、ADHDなど精神疾患・神経変性疾患・発達障害は、睡眠障害を併発する疾患であり、これらの疾患の治療サポートサービスを提供する。
日本国内のみならず世界的に睡眠への関心が高いにもかかわらず、現在提供されている睡眠測定サービスは、医療へ活用するには睡眠と覚醒の検知精度が低いという課題がある。ACCELStarsの創業者兼取締役CTOの上田氏を中心に開発した世界最高精度の睡眠測定技術を活用したウェアラブルデバイスを、医療業界中心に提供していくという。
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