サグリ×愛媛県内子町 | 衛星データやタブレットを活用することで、中山間地域の農地調査を効率化する実装検証を開始
サグリ株式会社は衛星データとAI技術・区画技術を活用したデータプラットフォーム事業の開発・提供を行っている。この度、愛媛県庁が行うデジタル実装加速化プロジェクト トライアングルエヒメを通じて、衛星データから農地利用状況調査を効率化する"アクタバ”及び作付け調査を効率化する"デタバ"を愛媛県内子町に提供し、衛星データを活用した農地調査の効率化実装検証を開始したことを発表した。
実装実験の背景
愛媛県内子町は、愛媛県の県庁所在地である松山から南へ車で約45分の距離に位置する市町村だ。内子町は広大かつ中間地域も多く、現地へ赴く目視での農地調査は町の職員や現場で集落協定を結ぶ地域の管理者の大きな負担となっている。これまで内子町での現地調査は紙地図を持参した調査に取り組んできたが、今年度からタブレット(iPad)を用いて現地調査を行う実証に取り組む。また、衛星データの利活用を通じて目視確認すべき農地を限定化し、調査負担の削滅を目指すという。
(愛媛県内子町の農地)
「アクタバ」について
サグリ株式会社では「衛星データと地上データを活用し、地球上に暮らす人類の営みを最適化する」をミッションに掲げ様々なサービスを生み出してきた。
アクタバは、耕作放棄地を早期に発見できる市町村農業委員会向けのソリューションだ。衛星データやタブレットを活用することで、主に農地パトロール調査の効率化を行うことができる。代表的な導入事例は、岐阜県下呂市、兵庫県神戸市、広島県尾道市など。令和4年度より農地パトロール調査で衛星データが活用可能となった。また、アクタバは中山間地域直接支払い制度の調査にも活用が期待されており、JAXAと実証に取り組んでいる。
「デタバ」について
デタバは農地の作物銘柄を見分けることができる行政の地域農業再生協議会向けのソリューションだ。営農計画書で申請された作物が申請通り作付けされているかをAIが判断し、申請通りに作付けされていないと判断された場所に絞った調査を行うことで、調査の効率化を図ることができる。
愛媛県デジタル実装加速化プロジェクトについて
愛媛県デジタル実装加速化プロジェクトとは、愛媛県が実施する産業の稼ぐ力の更なる強化のため、デジタル技術やロボットを実装し、地域課題の解決にチャレンジするプロジェクト。各種産業のモデル事業者が取得したデータを有効活用し、ナレッジ共有会の開催等、事業者同士が互いに切磋琢磨し、利便性・効率性を共に高めていく動きを、県内各地・各種産業分野で広げ「人と人とのつながりをデジタルが支える社会」の実現を目指すものだ。
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