Sustech×四国電力 | 分散型電力運用VPPプラットフォーム「ELIC」を用いた実証実験開始
株式会社Sustechは、今回、四国電力株式会社と、太陽光発電施設におけるAIによる発電量予測に関する基本合意書を締結し、本日より実証実験を開始する。
Sustechは、「テクノロジーを通じて、企業と社会のグリーントランスフォーメーションを支援する」ことをミッションとするスタートアップ企業。同実証実験を通じて、同社が開発する、分散型電力運用VPPプラットフォーム「ELIC」の発電量予測精度の向上及び分散型電源戦力化に向けたインバランスリスク低減の証明を目指すという。
太陽光FIP制度への対応と、太陽光発電戦力化の必要性
2050年に向け、日本を含む120以上の国と地域がカーボンニュートラルを目指す中、分散型電源となる再生可能エネルギーのさらなる普及、そして安定電源としての戦力化が期待されている。
一方で、太陽光発電に代表される分散型電源は自然由来のエネルギーであるため、気候など外部環境によって未来の発電量にばらつきが出ることが多く、安定電源としての活用が難しいことが課題になっている。2022年4月には、発電量予測・市場売電に掛かるシステム搭載を前提とした太陽光発電買取の新制度「FIP(フィード・イン・プレミアム)」が開始され、発電量予測精度の高いシステムの早期提供が必要となっている。
分散型電力運用VPPシステム「ELIC」について
Sustechの開発した分散型電力運用VPPシステム「ELIC」は、発電量予測を行うことでインバランスリスクを低減し、電力の戦力化を目指すプラットフォーム。今回の実証内容に含まれる発電量予測に加え、計画提出・インバランスリスク管理・市場価格予測・相対取引価格管理・出力抑制対応・蓄電池の充放電管理などの機能も同時に開発中であり、順次実装を予定しているという。
発電量予測精度については、既に社内実証実験を通じて高い予測精度を記録しており、四国電力との実証を通じて、更なる精度向上を目指すという。
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