薬王堂×代替肉の「ネクストミーツ」 | 資本業務提携により、代替肉の普及と東北の課題解決を目指す
「東北から世界の健康をデザインする」を新ビジョンに掲げる薬王堂ホールディングスグループは、子会社であり東北6県に360店舗のドラッグストアを展開する株式会社薬王堂と、日本発のフードテックベンチャーであるネクストミーツ株式会社が業務提携をし、ネクストミーツの親会社であるNext Meats Holdings, Inc.の第三者割当増資を薬王堂が引受け、資本提携したことを発表した。
これまでの取り組み
株式会社薬王堂ホールディングスは、「東北から世界の健康をデザインする」を新ビジョンとし、東北地方の課題を今後の日本、更には世界の社会課題と捉え、当社子会社の株式会社薬王堂の店舗、およびMedica株式会社の異業種とのコラボレーションから生じるビッグデータを用いて課題解決を通じたSDGsの実現を目指している。
ネクストミーツとは昨年11月から取り組みを開始し、専用什器「NEXTスタンド」を設置しての販売や「NEXTカルビ」、「NEXTハラミ」、「NEXT牛丼」、「NEXTミルク」の店舗限定販売の他、「NEXTツナ」の全358店舗(2022年2月期末 現在)への導入などを進め、他の小売販売に先駆けて共同してプラントベース食品を広めてきた。
本資本業務提携の内容
そのような中、より本格的に代替肉の普及に向けて両社での取り組みを強化すべく、今回の資本業務提携に至ったという。これにより、両社における以下の協業可能性を検討していくそうだ。
(1)薬王堂が所有するデータの活用
薬王堂が所有する購買データ・顧客データ・ヘルスケアデータをもとに東北での健康課題やニーズを抽出し、商品開発や店頭での販売放送・宣伝に活用することを検討。
(2)薬王堂の従業員アセットを活かした商品開発
4,000~5,000人いる従業員にアンケートを取るなど商品開発に参画してもらい、よりニーズの高い商品の開発・販売を目指す。薬王堂の自社アセットのため、スピード感をもってPDCAサイクルを回すことが可能。
(3)薬王堂の配送網を活用した物流の効率化
ネクストミーツの製造工場の一つが岩手県にあることから、薬王堂の配送網を活用して物流を効率化することを検討。
各社コメント
<株式会社薬王堂 取締役常務執行役員 営業本部長 西郷孝一氏 コメント>
『「地球を終わらせない。」というネクストミーツの理念と日本全体で代替肉の普及を進めていきたいという考えに共感して、これまで取り組みを進めてきました。私たちの「東北から世界の健康をデザインする」の理念とも共通する部分があり、さらに両社のシナジーを出せると思い今回資本業務提携をさせて頂きました。薬王堂の持つデータ、店舗・従業員、物流網など既存のアセットとネクストミーツが持つ製品開発力を活かし東北の皆さまへより良い商品を届け、日本全体へ発信していきます。』
<ネクストミーツ株式会社 代表取締役 佐々木英之 氏 コメント>
『2020年6月の設立以降、弊社は日本全国でこの代替肉を普及させるべく取り組んできましたが、日本全体では知っていたり食べたりしたことのある人はまだまだ多くない状況です。そのような中で、薬王堂とはこれまで先駆的な取り組みを進めることができ、東北から代替肉のムーブメントを起こしてきました。代替肉は健康面でも注目されており、薬王堂が掲げる「東北から世界の健康をデザインする」という理念との親和性が高いと感じています。また薬王堂のSDGsに対する想いは弊社の理念に共通する部分が大きく、今回資本業務提携することができとても嬉しく、また心強く感じています。薬王堂との連携をさらに強化していくことで、東北の健康課題の解決や持続可能な日本全国へ代替肉の普及を推し進めていきたいと考えています。』
日本発のフードテックベンチャー 「ネクストミーツ」について
「地球を終わらせない。」を理念として掲げ、地球温暖化と食料危機に立ち向かうべく、2020年6月に設立。代替肉の研究開発を行い、創業7ヶ月でアメリカ上場を達成し、圧倒的なスピード感で国内外に事業を展開している。世界初の植物性焼肉をはじめ、⽜丼、チキン、バーガー、ポークをラインナップ、さらにツナタイプやミルク、エッグ等も展開中。イオンやイトーヨーカドー、ライフ、マルエツなどのスーパーで取り扱われており、外食では焼肉ライクやパレスホテルで提供されている。
また日本だけでなくアメリカ、フランス、シンガポール、台湾、香港など海外10カ国に世界展開を進め、商品は随時バージョンアップ。有名シェフとのコラボで代替肉ならではのレシピを開発するなど、止まることのない進化をつづけ、より良い地球環境を次世代へつなぐため、食に新たな選択肢を提案し、世界に挑む。
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