東京電力グループ×メンテナンスシステムの「BPM」 | 資本業務提携により、住宅設備機器データを基盤とした新サービス開発へ
東京電力フロンティアパートナーズ合同会社は、メンテナンス業務効率化システム「Qosmos(コスモス)」を提供するBPM株式会社の株式を第三者割当増資の方法で引き受けることにより、TEPCO i-フロンティアズ株式会社を含めた3社での資本業務提携を行ったと発表した。今後、BPMおよびTEPCO i-フロンティアズは、住宅設備機器データを基盤とした新サービス開発に向け、共同の取り組みを進めていくという。
資本業務提携の目的
TEPCO i-フロンティアズが提供する住宅設備機器保証事業は、対象設備が故障した際、当該設備を修理・交換する保証サービスであり、メーカー保証が終了した後も、メーカー保証と同等の無償修理・交換を保証するメーカー保証の延長サービスとなる。
一方でBPMは、住宅をはじめとする建物・設備のメンテナンスに関して、現場の施工マネジメントに関する知見と、施工進捗・履歴管理に強みを持つ自社開発のクラウドサービス「Qosmos(コスモス)」を用いたメンテナンスサービス「QosmosAssist(コスモスアシスト)」を提供している。
今回の資本業務提携によって、不動産管理会社および不動産オーナーへの住宅設備の修繕・保証サービスを一気通貫で提供するパッケージサービスの展開を予定しているという。さらに、住宅設備に関するメンテナンスデータを基盤とした新たなサービスの開発を通じて、安全で快適な暮らしの提供とメンテナンス業界の未来を支える価値創出を推進していく考えだ。
メンテナンスサービス「QosmosAssist」とは
BPMが提供する、賃貸管理会社や設備管理会社に提供しているDX支援サービス。工事受付・調整を担うBPOサービスと自社開発SaaSを用いた施工管理・レポーティング、メンテナンス履歴データ管理をパッケージにて提供し、業務負担軽減と先々の業務効率化に寄与する”データ活用体制の構築”を支援している。(詳細)
東京電力フロンティアパートナーズ合同会社について
東京電力エナジーパートナー株式会社のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)として、パートナーとの価値共創・ビジネスアクセラレーションを担うTEPCO i-フロンティアズと連携し、「暮らし」をキーワードとした社会の課題解決に資する優れたアイデアや先端技術、ベンチャースピリッツを持つ企業等に対して積極的かつ機動的に出資を実行している。
TEPCO i-フロンティアズについて
東京電力エナジーパートナー株式会社のイノベーションを創出する機能として、国内外の起業家、事業サービス会社、メーカー、大学、研究所等、個人や企業、団体を問わず、“知”の連携を推進。まだ商品化に至っていないアイデアレベルのサービスをはじめ、商品化はされているものの、社会への認知・浸透はこれからという段階の国内外の有望なサービスについて、事業化・スケール化に向けたアイデアの創出やリサーチ、事業の企画・実証を実施している。
BPMについて
Branch Point(分岐点)のマネジメントを標榜して2011年に創業。以来、建物メンテナンスの施工管理やリフォーム工事、不動産管理会社向けのコンサルティングなどを行っている。これらの業務で培った知見を活かし、建設業・不動産業向けのシステム開発を2017年に開始。2020年にメンテナンス業務効率化システム「Qosmos」をリリースし、建物・設備メンテナンスを取り扱う”メンテナンス業界”に向けたサービスを提供している。
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