気候変動×テクノロジーベンチャーの「アスエネ」、脱炭素社会への取組を加速するため総額3.75億円の資金調達を実施
再エネ100%×地産地消が特徴のクリーン電力サービス「アスエネ」を提供するアスエネ株式会社は、シリーズAラウンドでインキュベイトファンド、環境エネルギー投資、STRIVEを引受先とする第三者割当増資にて3.0億円を調達。19年12月のシードラウンド調達額と合わせて累計総額3.75億円の資金調達をした。
調達資金は、更なる最良人材の採用・組織強化、システム開発、販促・広告費などに充てる予定。これにより、顧客の脱炭素化の取組をより一層推進して、気候変動×テクノロジーのリーディングプレイヤーを目指すと共に、次世代にむけた脱炭素社会の創造に挑戦していくという。
今回の資金調達の背景と目的
アスエネは、「次世代によりよい世界を」をミッションに、2020年5月末よりブロックチェーンを用いた再エネ100%×地産地消×コスト削減が特徴のクリーン電力サービス『アスエネ』を提供している。
『アスエネ』は、電気を使用する製造業の工場や企業の店舗・施設などにおいて、CO2排出量ゼロとコスト削減の両立、地産地消を実現するクリーン電力サービス。プロダクトローンチから10か月間で契約・受注数は毎月平均プラス約100%の成長率を記録、全国6エリアで20以上の業界で導入され、急成長している。
今回調達した資金は、『アスエネ』の更なる最良人材の採用・組織強化、システム開発、販促・広告費などに充てる予定。今後は顧客の脱炭素化の更なる推進に向けて、ブロックチェーンなどの最先端技術の拡充、再エネ電源調達力と販売力の強化、新事業展開などを実現していくという。これにより、日本の年間約11億トンのCO2排出削減に貢献し、脱炭素に取り組む企業にインセンティブを与える取組を加速させていく。
今回のシリーズAラウンドに加えて、2019年12月にシードラウンドでインキュベイトファンドを引受先とする第三者割当増資で調達した7,500万円を含め、累計調達総額は3.75億円となる。
各社コメント
■インキュベイトファンド株式会社 代表パートナー 本間真彦氏
『「日本の再生可能エネルギー市場をもっと発展させたい。今までにない新しい電力の仕組みを社会に提案していきたい。」その想いで、三井物産で海外の再エネ事業経験を豊富に持つ西和田さん、アスエネ社を創業より支援してきました。事業も軌道にのり、優秀な人材がドンドン集まるチームが出来てきています。今回の資金調達で、更なる人材投資、技術投資を拡充し、アスエネ社が、日本の再生可能エネルギー分野を代表するテクノロジー企業になることを期待しています。』
■株式会社環境エネルギー投資 代表取締役社長 河村修一郎氏
『かつて「戦国時代」とも言われた電力ビジネスですが、脱炭素化への強力な社会的要請により、これからは単純な価格競争ではない新しい価値の提供が求められる領域です。ローンチから短期間でここまで成長できたのは、アスエネの優れたチームとテクノロジーがこのような未来志向のお客様のニーズに応えてきたからにほかなりません。弊社もエネルギーとサステナビリティに特化したファンドとしての知見を総動員し、アスエネの更なる成長をサポートしてまいります。』
■STRIVE 代表パートナー 堤達生氏
『脱炭素社会の実現は、簡単な道のりではないと思います。しかしながら、困難だからやらないとしたら、よりよい社会は創れません。西和田さん率いるアスエネのチームはまさに、そんな困難を乗り越えてくれる力強いチームだと確信しています。再生可能エネルギーとその地産地消というまさに、時代が求めているサービスを、アスエネのチームと一緒に創っていきたいと思います。』
■STRIVE インベストメントマネージャー 四方智之氏
『カーボンニュートラル実現への動きやESG金融の拡大に伴って、様々な企業が気候変動に対応した経営戦略や脱炭素に向けた目標設定を行うという流れはもはや不可逆になっています。アスエネ社はそのような時代感をうまくとらえて、テクノロジーの活用と高い事業開発力を強みに新しいマーケットを切り開いています。「次世代によりよい世界を」というミッションの実現のために、西和田さん率いるアスエネチームを全力で支援していきたいと思います。』
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