気候テック領域でCO2削減に取り組むアスエネ、総額25億円の資金調達を実施
クライメートテック(気候テック)領域でCO2削減に取り組むアスエネ株式会社は、シリーズBエクステンションラウンドとして約7億円の資金調達を実施、シリーズBラウンド合計調達額が25億円になるになることを発表した。今回の資金調達により、創業からの投融資の累計資金調達額は約29億円となる。
同ラウンドでは、B2B SaaS事業に強いSalesforceのCVC部門であるSalesforce Ventures、SBIインベストメント、インパクト・ESG投資特化型ファンドのGLIN Impact Capital、Tybourne Capital Management/持田 昌幸氏の新規投資家を第三者割当増資の引受先、また、日本政策金融公庫、りそな銀行、三菱UFJ銀行から融資を調達した。投融資合計で約7億円、シリーズBラウンド合計では25億円の調達となる。同増資により、2019年10月の創業から2年11ヶ月で投融資の累計資金調達額は約29億円となった。
資金調達の目的・今後の展望
今回調達した資金は、さらなる優秀人材の採用、マーケティング強化、アジア展開、新事業の展開、買収の検討などに活用する予定だ。
同社は、アジアNo.1のクライメートテック企業を目指して、事業成長による社会インパクト創出を追求し、「次世代によりよい世界を」のミッションを実現していくという。
ミッション・サービス特徴
同社は、ミッションに「次世代によりよい世界を」、ビジョンに「21世紀に新たな価値をつくり、日本発の世界で勝ち抜く企業」を掲げるクライメートテック領域のスタートアップ企業。CO2排出量見える化・削減SaaS「アスゼロ」は、企業・自治体のCO2を代表とするGHG※1排出量を算出できるクラウドサービス。国際基準のGHGプロトコル※2におけるScope1-3※3のサプライチェーン全体の排出量を見える化する。
また、製品・サービス単位ごとのCO2排出量(Carbon Footprint of Products)を、原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体で見える化する「製品LCA」機能※4も新たにリリースした。
※1:GHG:温室効果ガス、Green House Gasの略。
※2:GHGプロトコル:Greenhouse Gas(温室効果ガス)の排出量算定と報告の国際・世界基準。
※3:Scope1-3:以下のとおり、事業者によるCO2排出量の算定・報告対象範囲を区分。
Scope1:自社の事業活動において直接排出したCO2排出量
Scope2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用により発生する間接的なCO2排出量
Scope3:上記以外の事業活動に関わる上流・下流のサプライチェーンのCO2排出量
※4 LCA:ライフサイクルアセスメントの略。製品やサービスの生産から消費、廃棄に至るまでのライフサイクル全体における環境負荷を定量的に算出する手法
顧客には、GHGの見える化 & SXコンサルティングに加えて、TCFD、CDP、SBTiなどイニシアチブ支援の追加サービス、CO2クレジットによるオフセットなど、「脱炭素のワンストップソリューション」を提供できることが大きな特徴となる。
アスゼロの契約受注額は、毎月平均+150%超の成長、顧客数は約400社超、と非連続な成長を継続している。
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