気候テックでCO2削減に取り組むアスエネ、シリーズBで総額18億円の資金調達
クライメートテック(気候テック)領域でCO2削減に取り組むスタートアップのアスエネ株式会社は、シリーズBラウンドで総額18億円の資金調達を実施した。
同ラウンドでは、新規投資家としてシンガポール政府傘下の投資会社であるパビリオンキャピタル、GMOインターネットグループのGMO VenturePartners、アジアのPE FundのAxiom Asiaに加えて、既存投資家のインキュベイトファンド、STRIVE、環境エネルギー投資の合計6社を第三者割当増資の引受先として、16億円を調達した。商工組合中央金庫からも2億円の融資を調達し、合計で18億円の調達総額となる。同増資により、2019年10月の創業から2年6ヶ月で投融資の累計資金調達額は約22億円となった。 なお、追加のエクステンションラウンドも予定しているという。
資金調達の目的・今後の展望
今回の調達資金では、CO2排出量見える化・削減クラウドサービス「アスゼロ」を最注力事業と位置づけ、強みの開発・営業・カスタマーサクセス(CS)の優秀人材の採用強化、サプライチェーン排出量見える化の利便性向上に向けたシステム機能拡充、グローバル展開に向けたシステム仕様の強化、マーケティング費用などに活用していくという。
全産業におけるサプライチェーンの脱炭素化とSX*を推進し、日本だけではなく将来の海外展開も視野にいれて活動。同社はESG・クライメートテック企業として世界にチャレンジし、21世紀に新たな価値を創出していくという。
*SX:サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)とは、企業が持続可能性を重視した経営方針へと切り替えること。
ミッション・サービス特徴
同社は、ミッションに「次世代によりよい世界を」、ビジョンに「21世紀に新たな価値をつくり、日本発の世界で勝ち抜く企業」を掲げるクライメートテック領域のスタートアップ企業。CO2排出量見える化・削減クラウドサービス「アスゼロ」は、企業のCO2を代表とするGHG*排出量を算出し、国際基準のGHGプロトコル*におけるScope1-3*のサプライチェーン排出量を見える化・削減ができるクラウドサービスになる。
利用者に対して、GHGの見える化 & SXコンサル支援の両方に加えて、TCFD、CDP、SBTiなどイニシアチブ支援の追加サービス、CO2クレジットによるオフセットなど、「脱炭素のワンストップソリューション」を提供できることが大きな特徴となる。
サービス全体の契約受注額が前年対比で6倍に急増加、契約社数5倍、社員数5倍、アスゼロの契約受注額 毎月平均+300%超の成長、と非連続な成長を継続している。
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