クラウドのフルマネージドサービスを提供するFIXER、未来創生ファンドなどから12億円を資金調達
株式会社FIXERは、スパークス・グループ株式会社が運営する未来創生ファンドなどを引受先とし、総額12億円のシリーズAの資金調達を実施した。
同社は、今回の資金調達により基幹事業であるパブリッククラウドのフルマネージドサービス”cloud.config”の機能を強化すると共に、Fintechおよびパブリックセクターでの新規プロダクト開発を進め、顧客のChallengeに対する支援・貢献を拡げていくという。
調達資金の背景および目的
2009年に創業した株式会社FIXERは、”Technology to FIX your challenges”を企業理念とし、クラウド・AIを中心としたテクノロジーを武器に、利用者である企業や自治体、従業員のチャレンジを共に成就することで、社会に貢献することを目指している。
FIXERの基幹事業である”cloud.config”はMicrosoft Azure、AWS等のパブリッククラウドの設計・構築・運用・監視・障害一次対応を一手に担うフルマネージドサービスであり、利用者はインフラのトラブルやクラウドの仕様変更の悩みから開放され、サービスやアプリケーション開発に注力することができる。
同時にFIXERは、パブリッククラウドの利用促進につながる、汎用性の高いサービス、アプリケーションの開発を行っている。2019年9月には、FIXERが開発した日本初のMicrosoft Azureを基盤とするインターネットバンキング、北國銀行の「北國クラウドバンキング」がサービスを開始した。
また、企業・自治体のDigital Transformationを加速化する人材を育成することが、クラウド・AIの利用拡大につながると考え、東京都港区と三重県四日市市に「クラウドAIスクール」を開設し教育事業にも取り組んでいる。
創業以来FIXERは外部からの資金調達を行わず、年率50%前後の成長率で事業拡大を続けてきたが、より多くの利用者の期待に応えるべく人材を確保し、成長を加速化するため、今回シリーズAとして資金調達を行うことを決定したという。
引受先について
・未来創生2号投資事業有限責任組合 (未来創生ファンド)
未来創生ファンドはスパークス・グループ株式会社を運営者とし、トヨタ自動車株式会社、株式会社三井住友銀行を加えた3社の出資で、2015年11月より1号ファンドの運用を開始した。
1号ファンドでの投資対象領域である「知能化技術」「ロボティクス」「水素社会実現に資する技術」の3分野に加え、2号ファンドでは新たに「電動化」「新素材」を加えた5分野の革新技術を持つ企業、またはプロジェクトを対象に投資を行っている。
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(eiicon編集部)