サントリーホールディングスとEF Polymer、農業課題の解決に向けて資本業務提携し、共同実証実験を開始
サントリーホールディングス株式会社と、環境系スタートアップ企業であるEF Polymer株式会社は、持続可能な原料調達の実現および気候変動下での農業生産の安定化に向け、資本業務提携契約を締結した。本提携のもと、両社は6月より、共同で実証実験を開始し、吸水性ポリマーを活用した土壌の保水性向上が農作物の収量および品質に与える影響を検証する。なお、EF Polymerと飲料メーカーとの資本業務提携契約は今回が初 (※1)となる。
※1:EF Polymer調べ
背景
気候変動の影響により、近年世界各地で「干ばつ」が深刻化している。降雨量の減少や気温の上昇により土壌中の水分が不足し、農作物の収量減少や品質低下を招くなど、農業生産に大きな影響が及んでいる。この課題は、農業従事者だけでなく、飲料メーカーにとっても原料調達や事業継続性にも関わる重要なテーマとなっている。
サントリーグループは、持続可能な原料調達に向け、再生農業の推進や営農支援、アカデミアとの共同研究など、土壌改善を含む取り組みをグローバルに展開してきた。
一方、EF Polymerは、廃棄されていた果皮などの有機資源をアップサイクルして製造した、量産品として世界初(※2)の「100%自然由来」の超吸水性ポリマー「EFポリマー」を開発し、干ばつ環境下における農業生産の安定化に向けたソリューションの提供に取り組んできました。
※2:EF Polymer調べ
▲「EFポリマー」
提携の狙いと実証実験概要
両社は今回、それぞれの強みを活かし、「土壌の保水性向上による農業生産の安定化」というアプローチの有効性を検証するため、6月より共同で実証実験を開始した。具体的には、ゆず栽培における「EFポリマー」を施用した場合の以下内容について検証する予定。
・土壌の保水性向上効果
・農作物の収量および品質への影響
・灌漑(水やり)負荷の軽減効果
▲「EFポリマー」による土壌の保水性への期待効果
ゆずはサントリーグループにとって重要原料の1つであり、降水量や水分条件の影響を受けやすい農作物であることから、本実証実験の対象として選定した。また、本実証実験は、サントリーホールディングスが2025年4月に高知県および国立大学法人高知大学と締結した包括連携協定の枠組みのもと、県内ゆず栽培農家の協力を得て実施する。
今後の展開
両社は本提携および実証実験を通じて、干ばつなどの気候リスクに対応した新たな農業手法の確立を目指す。将来的には、国内外のその他農作物への展開も視野に入れ、持続可能な農業の実現および安定的な原料調達基盤の構築に努める。
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(TOMORUBA編集部)