ハードウェアスタートアップによるピッチバトルイベント「ASIA Hardware Battle 2019」日本予選の優勝企業が決定
創業期のスタートアップから出資・インキュベーションを行う株式会社サムライインキュベートは、中国を拠点とするTechNode（動点科技）がアジア全域で展開するハードウェアスタートアップのピッチバトル ASIA Hardware Battle 2019年大会の日本予選を、2019年9月11日（水）に開催したことを明らかにした。審査を通過した登壇スタートアップ11社の中から、日本予選の優勝企業が決定。以下の企業が各賞を受賞した。
■「WINNER」（決勝大会出場）／株式会社Xenoma
■「INNOVATIVE賞」（革新性に優れた企業に贈呈）／AC Biode株式会社
■「AUDIENCE賞」（観客投票によって選出）／株式会社SE4
「ASIA Hardware Battle」とは？
「ASIA Hardware Battle」は、TechNode（動点科技）が主催するハードウェア・スタートアップに特化したピッチバトルだ。 日本、中国、韓国、シンガポールなどアジア各国で予選を行い、アジア7か国から400社以上のスタートアップが参加するイベントで、開催は今年で4回目となる。9月11日（水）に開催された日本予選では、選りすぐりの多種多様なハードウェアスタートアップが一堂に集結。各社の取り組みについて熱いピッチバトルを繰り広げたほか、中国連携を進める大企業や過去ピッチ企業のパネルディスカッションも行われた。
日本予選、受賞企業について
9月11日（水）に行われた日本予選では、審査員の評価と協議により、決勝大会への出場となる「WINNER」をXenomaに決定した。Xenomaは、東京大学発のスタートアップで、様々なセンサーやデバイスを衣服に搭載し、人の動きやバイタルデータをいつでもどこでも計測できるスマートアパレル「e-skin」を展開。こうしたデバイスに親しみが薄い高齢者にも快適に使用いただけるよう、普段着と変わらない着心地を追求してきたという。
伸縮性・引張耐久性・洗濯耐久性に優れている点や、日常利用で快適に過ごせる着心地の良さ、様々な生体情報や身体各部の動きをリアルタイムに測定することができるデータ反映の速さが評価されての受賞となった。Xenomaは、10月25日に上海で行われる決勝大会にファイナリストとしてピッチバトルに参加する。特典として、中国の大手企業や起業家とのネットワーク構築の機会も得られ、事業成長のための様々な特典が提供される。今回、アジア各国予選を勝ち抜いたスタートアップが集う決勝大会でも、引けを取らない競争力に期待が寄せられた。
また、特に革新性に優れた企業に贈られる「INNOVATIVE賞」は、Mobility・再生可能エネルギー蓄電向け、世界初独立型交流電池を開発するAC Biode株式会社が受賞。これまでになかった発想と将来性が評価されての受賞となった。観客投票によって選ばれる「AUDIENCE賞」は、通信遅延の有無に影響されない、VR空間を通じたロボット遠隔操作のソフトウェア/プラットフォームを展開するSE4に決定した。
なお、日本予選に参加した企業は、以下の11社だ。
（1） AC Biode株式会社
Mobility・再生可能エネルギー蓄電向け、世界初独立型交流電池を開発
（2） 株式会社ASTINA
洗濯・乾燥した衣類を本体の衣類カゴに入れるだけで、全自動で折りたたみ、分類して収納するタンス「INDONE」を開発
（3） HoloAsh, Inc.
ADHD(注意欠陥・多動性障害)などの発達障害の方を対象とする認知科学に基づいたホログラムの「AI Friend」を開発
（4） MAMORIO株式会社
スマートフォンのネットワークとAIで大切なものを守る世界最小クラスの紛失防止IoTデバイス「MAMORIO」を開発
（5） Mira Robotics株式会社
場所にとらわれず働けるようになったり、 機器間のつなぎ役となって従来自動化が難しかった領域の自動化を支援する遠隔操作ロボット「ugo(ユーゴー)」を開発
（6） N-Sports tracking Lab合同会社
波風など環境変化が大きく、かつ競技行動が広範に及ぶマリンスポーツにおいて、世界初のリアルタイム中継および選手への個別フィードバックを可能としたGPS搭載センシングデバイスとクラウドデータシステム「νSports trackingソリューション」を提供
（7） 株式会社PacPort
荷物の非対面配達・集荷が可能、誤配送・なりすまし防止IoT宅配ソリューションを提供
（8） 株式会社Xenoma
様々なセンサーやデバイスを衣服に搭載し、人の動きやバイタルデータをいつでもどこでも計測可能なスマートアパレル「e-skin」を開発
（9） 株式会社ZMP
公共交通のすき間を埋める一人乗り自律移動モビリティ、移動のパートナー「Robocar Walk」および、人と共存する親しみやすい宅配ロボット「CarriRo Deli」を開発
（10） 株式会社SE4
通信遅延の有無に影響されない、VR空間を通じたロボット遠隔操作のソフトウェア/プラットフォームを開発
（11） 株式会社クォンタムオペレーション
光センサーと電極を組み合わせ、心電図や血中酸素飽和度の測定が可能な「バイタルバンド」および、血糖値なども測定可能な「次世代バイタルバンド」を開発
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（eiicon編集部）
