最優秀賞はAIによる姿勢解析の「Sportip」にーーInsTechオープンイノベーションビジネスコンテスト結果発表
第一生命保険株式会社と株式会社かんぽ生命保険は、株式会社NTTデータと連携し、国民のQOL（Quality of Life）の向上や健康寿命の延伸につながる新しい保険商品・サービスを創出することを目的に、「令和元年 拡大する 保険×ヘルスケア 新時代を拓く」と題し、「『豊洲の港から』presents InsTechオープンイノベーションビジネスコンテスト」の本選を2019年5月17日に実施した。
本選では、新規性、実現性、競合優位性、成長性等の観点から審査を行い、最優秀賞にSportip社、第一生命保険賞にフーモア社、かんぽ生命保険賞に東急スポーツオアシス社、技術審査員賞にフロンティアマーケット社、オーディエンス賞にCoaido社およびO:（オー）社を選出した。今後は、受賞企業と応募提案の具体的な協業検討を開始する。
なお、今回のビジネスコンテストは、2017年3月22日に実施した第1回に引き続き、2回目の開催となり、2018年4月に第一生命が新設した「Dai-ichi Life Innovation Lab Ｔokyo」での開催となった。
■本選結果
最優秀賞： 株式会社Sportip
＜選定理由＞
株式会社 Sportip：「姿勢解析AIによる身体調整」
AIによる姿勢解析を行い、一人ひとりの課題を特定し、最適な改善アドバイスを提示するというサービスの高い独自性を評価。また、姿勢改善に加えて、スポーツを通じた健康増進など、魅力的な技術の進化、応用という意味で将来への期待を込めて選定された。
第一生命保険賞： 株式会社フーモア
＜選定理由＞
・株式会社フーモア：「生保ゲーム」
ゲームを通じストーリー性をもって健康と保険との関連性を訴えかけられる点に斬新性を感じ、評価。
また、若者を中心に幅広い層との接点作りにゲームを活用し、楽しく保険の意義を理解できるようなサービスへの活用可能性も感じたことから選定された。
かんぽ生命保険賞： 株式会社東急スポーツオアシス
＜選定理由＞
・株式会社東急スポーツオアシス：「隙間時間運動（WEBGYMメソッド）」
隙間時間を活用し、「いつでも、どこでも、誰でも運動が楽しめる」というコンセプトは、多くの人々の健康づくりをサポートでき、かんぽ生命が普及推進する「ラジオ体操」や健康応援アプリ「すこやかんぽ」等との親和性も高いことから選定。
技術審査員賞：フロンティアマーケット株式会社
＜選定理由＞
・フロンティアマーケット株式会社：「音声機器が創り出す認知症予防の新しいサービス」
音声で認知症予防を行うというサービスの新規性を高く評価。また、音に関する研究における30年間の実績や蓄積された知見、技術力に関して、今後の活用可能性を感じたことから選定された。
オーディエンス賞：Coaido株式会社および株式会社O:（オー）社
・Coaido株式会社：「AED情報救命アプリ Coaido 119」
・株式会社O:（オー）：「睡眠生産性を向上する O:SLEEP」
※本選進出社9社とは別に、ライトニングピッチ実施の4社の中からオーディエンスの投票により選定。
■今後について
第一生命およびかんぽ生命は、両社の持続的な企業価値向上の実現等を目的として、業務提携を行っており、これまでのビジネスコンテストでの取り組みを通じて、生命保険事業のイノベーション創出に向けた取り組みを進めることで、国民の健康寿命の延伸等の社会的な課題の解決に取り組んでいく。
NTTデータはオープンイノベーションフォーラム「豊洲の港から」やオープンイノベーションビジネスコンテスト開催等を通じ、第一生命、かんぽ生命とともに、最先端の技術とアイデアを持つ世界のベンチャー企業とのイノベーション実現に取り組んでいくという。
■参考
・「豊洲の港から」について
NTTデータが、2013 年 9 月に設立したオープンイノベーションによる新規ビジネスの創出を目的としたフォーラムで、月 1 回の定例会を中心に活動。「さあ、ともに世界を変えていこう」を合言葉に、自社に閉じず広く世界中の先進技術・先進事例を柔軟に取り込みながら、社内外から広く知識・技術・人脈の結集を図り、これまでにない新事業創発をスピーディーに実現していくことを目指している。
特に、将来性の高い先進的な取り組みを行っているベンチャー企業と、NTTデータの利用者である大手企業等の橋渡しを行い、ベンチャー企業、大手企業、NTTデータの3者にとってメリットのある新規ビジネスを通じて社会課題を解決していくことが特長という。
「豊洲の港から」公式ホームページ： http://oi.nttdata.com/
※関連リンク：プレスリリース
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（eiicon編集部）
