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味の素、AIで給食献立を自動生成 管理栄養士の業務負荷を最大70%削減へ

味の素、AIで給食献立を自動生成 管理栄養士の業務負荷を最大70%削減へ

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味の素株式会社は、給食業界向けシステムを手掛ける株式会社カイテクノロジーとの共創により開発した「AI献立プランナー」の商用版販売を2026年5月11日より開始した。AIを活用して給食献立を自動生成することで、慢性的な人手不足に直面する給食業界における管理栄養士・栄養士の業務負荷軽減を目指す。

給食現場の“献立作成負担”にAIで対応

高齢者施設や幼稚園・保育所などの給食現場では、栄養バランスや原価管理、食材制約など多くの条件を踏まえた献立作成が求められている。一方で、管理栄養士や栄養士の人材不足が深刻化しており、日々の献立作成業務が大きな負担となっていた。

こうした背景を受け、味の素とカイテクノロジーは2025年7月から、給食事業会社5社とともに「AI献立プランナー(β版)」の実証実験を実施。AIによる献立自動生成機能の有用性検証を進めてきた。

実証では、実際に給食現場で業務を担う管理栄養士・栄養士がサービスを利用し、栄養素や原価の平準化、料理選定・修正業務の効率化などを検証。その結果、献立品質の向上に加え、業務負荷軽減効果が確認されたという。参加企業の一社である株式会社アルスでは、献立作成業務負荷が約70%削減される見込みとの結果も報告されている。

最大数カ月分の献立をAIが自動生成

今回販売を開始した商用版「AI献立プランナー powered by Ajinomoto Co.」では、実証実験を通じて得られた知見を反映し、機能を拡充した。

最大の特徴は、施設ごとのルールや条件に応じた献立を、1日1食から3食、さらに数カ月分まで自動生成できる点だ。AIが栄養基準や原価、食材バランスなどを踏まえた献立案を提示することで、献立作成担当者の作業を大幅に効率化する。

また、味の素独自のアルゴリズムとGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)を搭載し、柔軟なカスタマイズ性や直感的な操作性も強化。実証実験で寄せられた現場からの要望を踏まえ、便利機能も追加実装した。

サービスは、カイテクノロジーが提供する栄養・給食管理ソフト「Mr.献ダテマンWeb」の連動機能として提供される。まずは実証実験に参加した5社への導入を進め、その後、他の給食事業会社へ展開を拡大する方針だ。

SaaS型で展開、将来的な海外展開も視野

「AI献立プランナー」はSaaS型サービスとして提供され、対象施設は高齢者施設や幼稚園・保育所。現時点では常食向けのみ対応するが、今後は展開食への対応など、継続的な機能アップデートも予定している。利用料金は1施設あたり月額5,467円(税込)。別途、「Mr.献ダテマンWeb」の利用料や初期導入サポート費用が必要となる。

さらに味の素は、将来的な海外展開も視野に入れており、味の素グループの海外法人との連携検証も進めていく考えだ。

近年、外食・中食・給食業界では、調理工程の効率化や省人化を目的としたAI活用が加速している。その中でも、献立作成という“知的業務”へのAI導入は、栄養管理や食体験の質にも直結する領域として注目される。

味の素は、「アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献する」というパーパスのもと、今後も食を取り巻く社会課題の解決に向け、デジタル技術を活用したサービス開発を推進していくとしている。

関連リンク:プレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

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