マッシュスタイルラボ×瀧定名古屋×住友金属鉱山、酷暑対策の新素材を共同開発 ファッションと先端技術の融合で“着る日焼け止め”を実現
株式会社マッシュスタイルラボは、繊維商社の瀧定名古屋株式会社と協業し、住友金属鉱山株式会社の先端素材「SOLAMENT®」を活用した新素材『LUMISHADE by SOLAMENT®』を開発した。2026年春夏シーズンより、「SNIDEL」をはじめとする7ブランドで順次採用し、全35型のアイテムとして展開する。
本取り組みは、年々深刻化する酷暑環境に対応するための新たなアプローチであり、ファッション性と機能性を高次元で融合させる共創プロジェクトだ。従来の紫外線対策にとどまらず、近赤外線にも着目した点が特徴で、“着る日焼け止め”という新たな価値提案を打ち出す。
紫外線だけでは不十分、鍵を握る「近赤外線」
これまでの衣料における日焼け対策は、紫外線(UV)カットが中心だった。しかし、太陽光の構成比を見ると、紫外線はわずか約6%に過ぎず、約42%を占める近赤外線(NIR)の影響が近年注目されている。
近赤外線は波長が長く、肌の奥深くまで到達する特性を持つ。さらに熱エネルギーを伴うため、肌内部にダメージを与え、シワやたるみといった「光老化」の一因となることが明らかになってきた。
こうした背景から、ファッション業界においても“紫外線対策から一歩進んだ太陽光対策”が求められており、今回の新素材開発はそのニーズに応えるものとなる。
新素材の特徴 近赤外線70%以上カット、快適性と美しさを両立
『LUMISHADE by SOLAMENT®』は、住友金属鉱山が開発したレアメタル由来の特殊セラミック微粒子を活用し、近赤外線を高いレベルで吸収する点が最大の特徴だ。紫外線90%以上、近赤外線70%以上をカットする性能を持ち、衣服内の温度上昇を抑制することで、酷暑下でも快適な着心地を実現する。
さらに従来の機能性素材にありがちだった「風合いの低下」や「カラー制限」といった課題も克服。少量配合で高い効果を発揮するため、素材本来の質感を保ちながら、多彩なカラー展開を可能にしている。ファッション性を損なうことなく機能性を実装した点は、大きな技術的ブレークスルーといえる。加えて、一部にリサイクルポリエステルを使用するなど、環境配慮にも対応している。
同素材は、「SNIDEL」「FRAY I.D」「LILY BROWN」「Mila Owen」「FURFUR」「emmi」「MIESROHE」の7ブランドで採用される。ジャケットやシャツ、パンツ、ワンピース、パーカーなど、幅広いラインナップで展開される予定だ。
これにより、従来はスポーツやアウトドア領域に偏りがちだった高機能ウェアが、日常のファッションとして取り入れられるフェーズへと進化する。美容意識の高い女性層にとって、日常的に着用できる“予防型ウェア”としての市場拡大も期待される。
共創の意義 素材技術×繊維加工×ブランド力の融合
今回の開発は、住友金属鉱山の素材技術、瀧定名古屋の繊維加工技術、マッシュスタイルラボのブランド・商品企画力が掛け合わさることで実現した。
マッシュスタイルラボは「実感できる価値を商品として届ける」ことに意義を見出し、瀧定名古屋は素材開発から生地化までを担い、住友金属鉱山は長年培ったナノテクノロジーを提供。それぞれの強みを活かした共創により、単なる機能素材ではなく“ライフスタイル提案型プロダクト”として昇華された点が重要だ。
酷暑が常態化する現代において、衣服が担う価値は単なる装飾から「身体を守るインフラ」へと変わりつつある。その転換点を示す事例として、今後の広がりに注目が集まる。
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(TOMORUBA編集部)