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獣医師発スタートアップuniam、シリーズAで7.7億円調達 ねこヘルスケアの“未踏市場”に挑む

獣医師発スタートアップuniam、シリーズAで7.7億円調達 ねこヘルスケアの“未踏市場”に挑む

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株式会社uniamは、シリーズAラウンドにおいて総額約7.7億円の資金調達を実施した。リード投資家としてWPower Fundが参画し、ANOBAKA、クレストスキルパートナーズ、個人投資家に加え、日本政策金融公庫やみずほ銀行など複数金融機関からの融資を組み合わせた形となる。

今回の調達により、同社は研究開発体制の強化と採用拡大を本格化させる。特に、日本初を掲げる「ねこロンジェビティ(長寿)研究」の推進拠点となる研究機関の稼働を加速し、フードから医療、さらには創薬領域までを視野に入れた事業展開を進める構えだ。

拡大する“ネコノミクス”市場と未整備の予防医療領域

背景にあるのは、急拡大するペット市場である。グローバルでは約31兆円、国内でも約3兆円規模に達する「ネコノミクス市場」は、少子化や単身世帯の増加を背景に今後も拡大が見込まれる。

一方で、ねこの健康領域は未整備な部分が多い。腎尿路系疾患や腫瘍、循環器疾患といった主要な死因の多くは、食事と密接に関係するとされるが、エビデンスに基づく予防的な食事設計は確立されていない。

この“空白領域”に対し、uniamは「病気にさせない」予防医学の観点からアプローチ。日常の食事を起点に、健康寿命そのものを延ばすという構想を掲げる。

データ×獣医知見で築く「ねこ健康インフラ」

同社の特徴は、単なるペットフード企業にとどまらない点にある。代表自身が獣医師であることを起点に、科学的根拠に基づいた商品設計を徹底。さらに、フード摂取データと身体変化の相関を継続的に収集し、製品開発へとフィードバックする循環モデルを構築している。

また、ペット保険大手のアニコムグループとの共同開発や、大学・研究機関との連携を通じた「uniam Longevity Lab」の設立など、医療とデータを統合した研究基盤の構築も進めてきた。

2023年の販売開始からわずか3年で30商品を展開し、単月売上は100倍成長。六本木ミッドタウンや松屋銀座といったプレミアムチャネルから、全国190店舗のイオンペットまで販路を拡大している点も、同社の急成長を裏付ける。

フードから創薬へ──共創による研究開発モデルの拡張

今回の資金調達を通じ、同社はR&D領域への投資をさらに強化する。アカデミアとの共同研究を軸に、予防医学に基づくフードラインの拡充に加え、将来的には創薬や治療介入領域への進出も視野に入れる。

この構想は、従来分断されていた「食事」「医療」「研究」を横断的に統合するものだ。ペット領域における“ヘルスケアプラットフォーム”の構築とも言える。

加えて、飼い主・獣医師・研究者をつなぐコミュニティ形成も進めており、単なるプロダクト提供にとどまらないエコシステム型の事業モデルを志向している。

調達資金は、マーケターや事業開発、R&D、セールスなどの採用強化にも充てられる。あわせて卸販売網の拡張や海外展開を推進し、日本発のねこヘルスケアモデルをグローバル市場へ展開していく方針だ。

関連リンク:プレスリリース

(TOMORUBA編集部) 

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