カレンダーシェアアプリを展開するTimeTree、シリーズF最終クローズで約32億円規模に SK Telecomがリード投資家、累計調達額は67億円へ
カレンダーシェアアプリ「TimeTree」を展開する株式会社TimeTreeは、SK Telecomをリード投資家とするシリーズFラウンドを最終クローズしたと発表した。第三者割当増資として約16億円を新たに調達し、既存株主による株式譲渡を含めた取引総額は約32億円。これにより累計調達額は67億円へと到達し、同社はAI領域の研究開発と海外展開を本格的に加速させる方針だ。
SK Telecomが高評価した「予定データ」と「AI活用」の可能性
今回ラウンドは、2025年9月に発表されたSKTとの資本業務提携を軸に構成されたもの。SKTは通信事業に加え、生成AIやAIインフラ、半導体領域でも事業を展開しており、TimeTreeが保有する6,700万超のユーザー基盤と130億件に及ぶ予定データに着目。予定情報をAIで解析し、行動選択を支援する新たな価値創出に期待を寄せた。
本ラウンドにはSKTに加えSpotlightが新規参画し、既存投資家としてAtinum Investment、K2 Investment Partners、Mirae Asset Venture Investmentが継続出資。韓国ベンチャーキャピタルの参画が目立つ形となり、海外市場における拠点形成と事業加速への期待感が色濃く反映された。
2025年に韓国拠点設立 海外展開を加速
TimeTreeは2025年1月、初の海外拠点「TimeTree Korea」を設立し、アジア市場での浸透を推進してきた。特に韓国市場では、生活者の予定管理とAIによるレコメンド機能を組み合わせた新たなサービス開発を視野に入れる。今回のシリーズFは、その戦略を一段押し上げる資金として活用される見通しだ。
調達資金の使途はAI、マーケティング、人材強化
調達資金は以下の取り組みに重点的に配分される。
AIを活用した新機能の研究開発
国内および韓国を中心とした海外マーケティング
事業拡大に伴う採用と組織の高度化
予定共有という日常的な行為にAIを組み込むことで、「予定から行動が生まれる」体験の刷新を目指す。これらの膨大な予定データをもとにした行動提案、スケジュール調整の自動化、タスク最適化などが展開イメージとして期待されている。
TimeTreeは「予定を共有するカレンダー」から、生活の意思決定を支えるプラットフォームへ進化を図る。溢れ続ける情報の中で、ユーザーが自らの時間と選択を取り戻すための基盤をつくる。今回のラウンドはその成長フェーズを象徴するものといえるだろう。
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(TOMORUBA編集部)