【lab編集長が聞いてみた③】 eiiconサービス活用術<つながり編>
eiicon lab編集長のサナダです。現在、eiiconに登録している企業はまもなく3500社7000社(2019年7月現在)を突破します。月に150社500社ほど登録企業が増え、登録者は経営層や新規事業担当者などオープンイノベーションを進める中心となる方ばかり。しかし、「eiiconを使いこなせていない」という声も聞きます。――そこでeiiconユーザーの代わりに編集長のサナダが、「どうやったら効果的にeiiconサービスを使えるか?」を徹底インタビューするこのシリーズ。
第1弾記事では効果的な企業PRの仕方にフォーカスし、「自社の特徴をシンプルにわかりやすく」、「具体的なファクト情報を記載しよう」、「共創することで実現したいことを書こう」というポイントを聞き、第2弾では<パートナー探索編>として「共創パートナーとなり得る企業の効率的な探し方」についてお伝えしました。今回の第3弾は実践編として、どのように最初のメッセージを送るか<つながり編>をお届けします。前回に引き続き、回答してくれたのは、eiiconの共同創業者でありセールスやプロモーションを担当している田中みどりさんです。
実のある「共創パートナーとの繋がり方」を伝授
サナダ : 前回、前々回の記事では、「そもそもeiiconサービスで何ができるのか?」、「eiiconで出会いが生まれるような企業PRの仕方」「探し方」について聞きました。今回は、まさしく共創パートナーと「つながる」部分についてお聞きしたいと思います。
田中みどり : おさらいにはなりますが以前もお伝えしてきたとおり、eiiconを利用していただくと以下の3つが可能となります。
今日は、上記のSTEP3 未来の共創パートナーと出会うための最終ステップである「共創パートナーとのつながり方」について、実際にお使いの企業様のインタビューも交えてお話しできればと思います。
共創パートナーとの繋がり方
サナダ : まず最初にパートナーとのつながり方についてお聞かせいただいてよろしいでしょうか。
田中みどり : はい、eiiconではPRページの画面上の「メッセージを書く」というボタンから、直接、相手企業へメッセージを送ることができます。送り先企業のページ内には、オープンイノベーター(本掲載の責任者)の欄もあり、「顔の見えない大企業」宛ではなく、相手方のお人柄やミッションもわかるように設計されていますので、記述があればご確認いただいた方がよいと思います。また、メッセージのテンプレートもあるので参考として活用してもらい、積極的にメッセージを送っていただきたいですね。
メッセージを送信する際には営業行為にならないように注意!
サナダ : それではeiicon上で、どんどんメッセージを送り、先方とディスカッションしていくと良いんですね。
田中みどり : はい。積極的にご活用いただいている企業様からは、他にこの類のサイトはないとご好評いただいています。メッセージの送信は、ぜひご利用いただきたい機能です。ただ、一方で、目的なしにメッセージを送っても相手がたも困ってしまいますし、「挨拶アポ」のようにただ会うだけでは何も生まれません。ディスカッションの先にある「事業創出」「共創」を見据えた上でコミュニケーションをとることがポイントとなります。
サナダ : 具体的には、失敗例などありますか??
田中みどり : だいたいメッセージを送って無視されてしまうケースは下記の3パターンが多いように思います。
①自社サービスの紹介のみの、「営業」的な内容になっている
②協業イメージがわかない状態でとりあえずアポイントだけ取ろうとする
③自身ではイメージができているが、先方へ伝わるように話せていない
といったケースです。
サナダ : なるほど……。確かにeiiconは共創を目的としたサイトですからね…。でもそこまで顕著に結果にあらわれてしまうんですね。
実際のユーザーの声を聴いてみた
田中みどり : 実際に、日々試行錯誤を繰り替えしているテックビューロホールディングス様のお話を紹介しますね。eiiconの活用で、協業に向けた能動的なアプローチを開始されましたが、利用当初のメッセージ返信率は25%。内容の試行錯誤・PDCAを繰り返され、現在では100%まで返信率が上がり、様々な企業様との協業を模索されています。
▼テックビューロホールディングス様へのヒアリング内容をご紹介
<テックビューロホールディングス株式会社 概要>
300社以上の導入実績をもつ、世界最先端の汎用型プライベートブロックチェーン「mijin」の企画・開発。企業内や企業間で利用可能なプライベート・ブロックチェーン環境を構築し、トークンの発行・流通・管理がカンタン自由にできるため、他社には真似のできない、個社に合わせた独自の価値を創造します。
eiicon : いつもご利用いただきありがとうございます!コンタクトをとる企業の選定で気を付けているポイントはありますか?
テックビューロホールディングス 担当者様 : 初期のころは、ザッとeiiconをみて各社に連絡していましたが、企業によってかなり協業の温度差があることに途中から気づき始めました。(笑)eiiconから来るメルマガでピックアップされている企業を中心にアプローチすると返信率が格段に上がりましたね。(号外/オファー/新着企業)
eiicon : メルマガをチェックいただけていて光栄です!おっしゃる通り、今活動的な企業を中心にピックしておりますので、有効な手段ですね。その他、メッセージの内容で気を付けていることなどありますか?
テックビューロホールディングス 担当者様 : 弊社のサービスである「mijin」の特徴だけを伝えていた時は返信率が悪かったですね。(返信率25%時代) 今は、相手の業界に合わせて、mijinとの協業で、どのような新たなビジネス創造や課題解決をできるかを具体的なイメージを含めてご提案しています。共創に向けたディスカッションをしましょうとメッセージするようになったことで、返信率があがっています。あとは、スタンスや締めくくりは、しっかり「協業したい」といったことを伝えるようにしていますね。
eiicon : なるほど。
テックビューロホールディングス 担当者様 : そうすると実際の面談でも「ブロックチェーンの中でも、絵をかいて話してくれるのはテックビューロホールディングスぐらい」と言ってもらえることも出てきていまして。やはり、「自社のサービスには〇〇できる技術がある」と話して、その使い方は相手に丸投げだと、相手もイメージが沸かないと考えています。
eiicon : ありがとうございました!これからもご活用いただけたら非常にうれしいです!
テックビューロホールディングス 担当者様 : はい!今多数の企業様とお話しが進んでいます。
eiicon : 共創が進み始めましたらまた事例として取材させてください!
田中みどり : 以上のヒアリング内容をまとめると、
①協業・共創のイメージが持てない企業にはメッセージを送らない
②相手の業界に合わせて、どのような新たなビジネス創造や課題解決をできるかを具体的なイメージを含めて、提案・ディスカッション依頼
③スタンスや締めくくりは、「協業したい」といったことを伝えるようにしている
という点がポイントになりますね。
サナダ : 具体的なお話しありがとうございました。返信率100%って、すごいですね。まさしく現在多くの企業と話しをされているとのことで、これからが期待ですね。
田中みどり : 待ち受けスタンスの企業様も、実際いらっしゃいますが、より共創を強く早く望むのであれば、しっかりメッセージを送っていただくことは近道になるはずです!