
フリーランス向け金融サービスを提供するラボル、総額約32億円の資金調達を実施
株式会社ラボルは、WMパートナーズ株式会社をリード投資家、みずほ成長支援第5号投資事業有限責任組合をコ・リード投資家とし、XTech3号投資事業有限責任組合、りそなキャピタル8号投資事業組合、トレイダーズFinTech1号ファンド、アルバクロス1号投資事業有限責任組合、Valueup Partners株式会社を引受先とした第三者割当増資により、約10億円のエクイティによる資金調達を実施した。
これに加え、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行等からの融資により約22億円のデット調達を実施しており、総額約32億円の資金調達が完了した。今回調達した資金は、中長期的な成長を見据え、フリーランス向けチャレンジャーバンク構想の実現に向けたM&A費用、新規事業、AI技術の高度化に向けた研究開発費、および更なるサービス品質向上を目的とした採用・組織体制の強化のための費用に充当する。
資金調達の背景と目的
ラボルは「あらゆる人々に平等なお金の価値を」をビジョンに掲げ、オンライン金融サービスとしてフリーランスやSMB(小規模事業者)向けに請求書買取を行うAIファクタリングサービス「labol(ラボル)」と、事業費用の支払いをクレジットカードで先延ばしができるカード決済サービス「labol(ラボル)カード払い」を提供することで、フリーランスとして働く方々の資金面の課題に対して全方位からソリューションを提供している。

現在の日本が陥る人口減少、または将来の労働力減少という問題を背景に、企業による副業解禁やコロナ禍での失業・収入減少も相まって、フリーランスとしての働き方は2020年以降大きく拡大。また2024年11月には「フリーランス・事業者間取引適正化等法(通称:フリーランス保護新法)」の施行がされたことで、フリーランスとして働く際の就業環境が法によって整備され、より安心して活動できるようになった。
このような流れもありフリーランスとしての働き方が影響力を強める一方で、それらの方に対する資金繰り問題の解決の手段は限定的であるという課題があり、従来型の金融審査では勤務形態や月収の安定性、各種金融履歴を重視することから、フリーランスは正しい支払い余力に沿った金融サービスを享受しづらいということが散見されていた。そこで、ラボルは独自開発のAI技術を積極的に導入し、審査精度および速度の改善に活用を行うことで、手軽でスピーディーな資金繰り問題の解決を実現している。また今後、フリーランスが仕事・生活面において不自由しない社会を創るべく、フリーランス専用のワンストップ金融サービス企業としてチャレンジャーバンクのポジションを目指していくという。
こうした中、この度の資金調達により、既存ビジネスである「labol(ラボル)」および「labol(ラボル) カード払い」の機能拡充と、チャレンジャーバンク構想実現に向けた積極的なM&Aの活用、新規事業の立ち上げ、AI技術の高度化に向けた研究開発推進、および更なるサービス品質向上のための採用・組織体制の強化を進めていく。
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(TOMORUBA編集部)