1. Tomorubaトップ
  2. ニュース
  3. 住宅ローンマッチングサービス「モゲチェック」を提供するMFS、総額6.3億円の資金調達を実施
住宅ローンマッチングサービス「モゲチェック」を提供するMFS、総額6.3億円の資金調達を実施

住宅ローンマッチングサービス「モゲチェック」を提供するMFS、総額6.3億円の資金調達を実施

  • 2592
  • 2287
  • 2271
4人がチェック!

ファイナンスとテクノロジーで住宅ローンを変革する株式会社MFSは、新生企業投資株式会社、中銀リース株式会社(中国銀行グループ)、株式会社ディープコア、日本ベンチャーキャピタル株式会社、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社、の各社が運営もしくは関与するファンド5社を引受先とした第三者割当増資と、株式会社三井住友銀行からの融資を合わせ、総額6.3億円の資金調達を実施した。同資金調達によりこれまでの累計調達額は約17億円となった。

同社の事業について

同社は、2015年に住宅ローンマッチングサービス「モゲチェック」の提供を開始して以来、テクノロジーとデータ分析を活かして、住宅ローン借り入れ可能額の判定・金融機関ごとの融資承認確率の推定・ユーザーにとってベストな条件の住宅ローン商品の提案などを行ってきた。


住宅ローンは約200兆円の巨大市場だが、個人で各金融機関の金利、保険内容、その他付帯状況などを総合的に比較することが難しく、「どの金融機関の審査に通るか」については、実際に審査に申し込むまでわからない世界だという。不動産会社が提携している金融機関のローンを選ぶ方法もあるが、選択肢が限られていることから、必ずしも個人にとって金利・条件面が最適なものとは限らない。同社では、人生最大の買物となる「住宅」において、誰もが最も有利な条件でローンを借り入れ、借り換えができる世界の実現を目指し、事業を展開してきたという。

2019年からは全サービスを電話接客からオンライン化へと切り替え、テクノロジー化の強化に努めてきた。過去4,000件以上の審査結果データを分析して構築した独自のロジックで、ユーザーの「住宅ローン借り入れ可能額」や「融資承認確率(住宅ローン審査に通る確率)」を判定し、住宅購入希望者および住宅ローン借り入れ/借り換え希望者を、不動産会社や金融機関へ送客する取り組みも開始した。不動産会社や金融機関にとって新規集客チャネルの役割を持つと同時に、推定精度80%(※)という高い確度でユーザーと金融機関のミスマッチの削減に寄与してきた。サービス開始から約6年で48,000名を超えるユーザーが利用している。

※金融機関の審査結果が借り入れ可能額の±10%以内となる確率。例えば、3,000万円と借り入れ可能額が判定された場合、実際に借りられる金額が2,700万円〜3,300万円となる確率が約80%

資金調達の目的

今回の調達資金は、人工知能技術の開発とマーケティングの強化にあてる予定。具体的には、「モゲチェック」のデータ分析精度を高め、ユーザーと銀行の最適なマッチング率をさらに向上させることを目的に、人工知能に精通するエンジニア採用に注力する。また、マーケティング施策の実施により、認知度向上を図る。コロナ禍で各分野のデジタル化が加速する中、ユーザー・金融機関・不動産会社における住宅ローン分野でのDX(デジタル・トランスフォーメーション)化を推進していくという。

各引受先からのコメント(順不同)

■新生企業投資株式会社 ベンチャー投資チーム ディレクター 小谷 寛氏

MFS社はテクノロジーの力で住宅ローンという巨大なマーケットを変革できるプレイヤーになれると期待しております。業界知見を豊富に有する経営陣を中心とした、スピード感をもって事業を推進できるチームを高く評価し、出資に至りました。今回の出資を機に、MFS社が掲げている「真にユーザーサイドに立った新しいフィナンシャルサービスを作る」というミッションの実現に向けて、全力で支援させていただきます。

■株式会社中国銀行 ソリューション営業部 部長 剱持 直紀氏

MFS社のマネジメントチームは、住宅市場や住宅ローンマーケットはもちろん、ファイナンスや事業オペレーションのあらゆる分野において経験豊富な人材が適切に配置されております。その着実かつスピード感をもった戦略実行に着目しており、日本を代表するフィンテック企業へ成長されますことを期待しております。

■株式会社ディープコア Senior Director, Investment 木村 正博氏

新しくなった「モゲチェック」は、住宅ローンの利用を考えているユーザーが実際に借入可能でかつ最適な条件の住宅ローンを瞬時に知ることができ、そのままオンラインで申し込みを行うことができるサービスです。これまでありそうでなかったこのサービスを、中山田社長を中心とするMFS社のチームは4,000件以上の住宅ローンの審査結果を着実に積み重ね、それを独自のロジックに昇華させることにより初めて実現させました。日本の住宅ローン市場のあり方をこれから大きくアップデートしていくであろうMFS社の取り組みに期待し、弊社も今後の事業成長を支援していきたいと考えています。

■日本ベンチャーキャピタル株式会社 代表取締役社長 多賀谷 実氏

MFS社のプロダクトである「モゲチェック」、「モゲビス」、「モゲパス」は、情報の非対称性にメスを入れたメソッドに成り得ると思われ、各金融機関、不動産開発事業者及び顧客を有機的に結び付けることを可能としております。

専門性に溢れた経営陣とチームは、とてもポテンシャルを秘めており、着実な成長が見込まれます。その成長性を評価するとともに、今後の発展に弊社としても支援していきたいと思っております。

■伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社 投資部 パートナー 戸祭 陽介氏、プリンシパル 西田 光佑氏

住宅ローンマーケットには顧客と金融機関、不動産会社の間に大きな情報の非対称性がありますが、MFS社にはその課題を解消し、業界DXを推進できる可能性を感じております。蓄積したデータの活用によるソリューションとそれを実現した経験豊富な経営陣に期待しております。

今回の資金調達により、当社が住宅ローンマーケットを変革するプレイヤーとして大きく飛躍することを楽しみにしております。

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

新規事業創出・オープンイノベーションを実践するならAUBA(アウバ)

AUBA

eiicon companyの保有する日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA(アウバ)」では、オープンイノベーション支援のプロフェッショナルが最適なプランをご提案します。

チェックする場合はログインしてください

コメント4件