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キャッシュレス決済連動の栄養管理アプリ「SIRU+」を運営するシルタス | ギフティなどから約5億円の資金調達

キャッシュレス決済連動の栄養管理アプリ「SIRU+」を運営するシルタス | ギフティなどから約5億円の資金調達

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キャッシュレス決済連動の栄養管理アプリ「SIRU+」を運営するシルタス株式会社は、第三者割当増資により約5億円の資金調達を実施したと発表した。引受先となったのは、株式会社ギフティ、テックアクセル1号投資事業有限責任組合(合同会社テックアクセルベンチャーズ)、株式会社シティクリエイションホールディングス、株式会社インテージの計4社。調達資金をもとに、小売業のDX支援を推進し、誰もが簡単に健康になれる社会の実現を目指すという。

「SIRU+(シルタス)」とは

同社の運営する「SIRU+」は、キャッシュレス決済と連動して買い物データを自動で栄養分析し、栄養バランスが整う食材やレシピを提案するスマホアプリだ。繰り返し利用することで、食の好みをアプリが機械学習し、個人の食生活に合わせて最適な買い物を提案する。日常生活の一部である買い物から健康的な食生活を目指す「頑張らないヘルスケアアプリ」なのだという。2020年4月に食材入力機能を追加し、対象スーパー以外で購入した食品なども登録できるようになった。

資金調達の背景と目的

人生100年時代、幅広い世代で健康志向が高まる中、栄養バランスの重要性が見直されている。しかし、食事の栄養バランスを知るためには何かしらの記録づけが必要なため、継続が困難なことも事実。そのため、大多数の生活者は自身の栄養状態が分からず、健康になるために何を選べばいいのか分からないのが現状だ。また、生活者側だけでなく食を提供する側である、小売業や食品メーカーも生活者の栄養状態が分からないので、生活者が健康になるために何を提供すればいいのか把握できていない。

同社はこのような購買のミスマッチをなくすために、2019年3月に買い物履歴から栄養バランスをチェックするアプリ「SIRU+(シルタス)」をリリースしたという。SIRU+を利用することで、生活者は自身の栄養状態や生活スタイルに合わせて最適な食品を選ぶことができる。また、SIRU+で得たデータを活用することで、小売業は生活者の栄養状態を考慮した上で最適な食品を提案できる。

今回、SIRU+のサービスを拡大するとともに、小売業へのDX支援サービス拡大のために資金調達を行い、以下の取組みを推進していく考えだという。

調達資金の用途

1 連携スーパーの拡大

買い物客は1つの店舗で買い物をするわけではないので、SIRU+が使えるスーパーやコンビニエンスストアを増やす必要がある。すでにアプリを導入いただいているスーパーとの実証実験で得た知見をもとに、連携スーパーを増やす。

2 SIRU+ならびにSIRU+Bizの改善

SIRU+データを活用して、小売業や食品メーカー向けに買い物客の健康ニーズを分析するツール「SIRU+ Biz」を2020年11月にリリースした。SIRU+ならびにSIRU+Bizの機能を改善し、利用者ならびに利用企業を増やす。

3 外部サービスへの拡張

ECやサイネージ、スマートカートなどと連携することで、決済前に自身の栄養状態を見ながら買い物ができる環境を構築する。


本ラウンドの引受先

▼新規株主

・株式会社ギフティ

・テックアクセル1号投資事業有限責任組合(合同会社テックアクセルベンチャーズ)

・株式会社シティクリエイションホールディングス

・株式会社インテージ

▼既存株主

・SBIインベストメント株式会社

※敬称略

各社コメント

■シルタス株式会社 代表取締役 小原一樹氏

『「今は健康なので、なるべく面倒なことはしたくない。しかし、将来病気にはなりたくない」これが、私たちが考える予防・健康領域のペインです。健康であることは社会が必要としていることであり、健康になるために頑張るサービスを作ってしまいがちです。しかし、個人が必要としているのは、「健康のために、なるべく何もしなくていいサービス」だと考えています。

SIRU+が目指すのは、健康管理の自動化です。睡眠も運動も、ウェアラブル端末で自動で可視化し管理できますが、食の分野に関しては自動化ができていません。SIRU+は買い物履歴を栄養履歴に変換することで、買い物の栄養バランスを自動で可視化します。

買い物をしているだけで、自分の栄養状態がわかり、健康になるための最適なアプローチを選ぶことができることを目指しています。予防・健康領域の需要はますます拡大していく一方で、まだまだ成功事例が少ない難しい領域です。だからこそ、SIRU+は自社サービスとして完結するのではなく、生活者にとって必要不可欠なサービスとなるよう、あらゆる人が当たり前のように使っている様々なサービスと連携を進めていきます。

この度、出資を決めて頂いた方々に深く感謝するとともに、さらに強い体制でSIRU+の大きな成長を目指します。』

■株式会社ギフティ 代表取締役 鈴木達哉氏

『「健康」という切り口からユーザー目線に立った独自性の高いプロダクトを生み出しているシルタス社に大きな可能性を感じ、出資を決定いたしました。代表の小原さんをはじめとして、長期的な視点でマーケットにとっての本質的な価値に向き合うシルタス社が、小売・食品メーカーのDXを推進する重要なプレイヤーになることを確信しています。まずはシルタス社のプロダクトと私たちが手掛けるeギフト・eチケットを組み合わせ、小売業・食品メーカー向けのさらなるデジタル施策の展開を両社で推進してまいります。』

■テックアクセル1号投資事業有限責任組合(合同会社テックアクセルベンチャーズ) 投資パートナー 大場正利氏

『シルタス社が開発した栄養管理アプリの活用によって、日常生活の買い物履歴による健康的な食生活支援や生活習慣病予防に向けた行動変容を促進するソフトウェア開発力、事業プランに共感して出資をさせて頂きました。シルタス社が保有している食品の栄養データベースの活用により、キャッシュレスやポイントカード連動型の機械学習の強みを活かすことで、個人や家族だけでなく企業の健康意識の高まりへの貢献、更にはSDGsに向けた幅広い取組みに期待し、事業の発展と展開を楽しみにしております。』

■株式会社シティクリエイションホールディングス 取締役 中野知和氏

『弊社は、シルタス株式会社の理念である「LIFE HEALTH CARE」に共感し出資させていただきました。飲食店をクライアントにもつ弊社子会社では、飲食店オーナー様とコミュニケーションをとる中で「メニュー開発に対する課題として食の安全性が大切になってきている」との声をいただいており、栄養データは社会に根付く新たなインフラとして発展していくのではないかと期待しております。シルタス株式会社のビジョンに関わる当事者の1社として応援していきたいと思っております。』

■株式会社インテージ 執行役員 事業開発本部長 高山佳子氏

『生活者の健康・栄養に対する意識はコロナ禍を通じてより強まり、かつ在宅勤務の中で「充実した食生活を送りたい」というニーズも高まっています。一方、食のインフラを担うスーパーマーケットや飲食店などでも品揃えや商品提案、メニュー提供を通じ、「地域の人々の健康に貢献したい」というニーズが高まっています。シルタス社の事業は「手軽な健康管理」と「充実した食生活」を基軸に生活者と小売業をつなぐ、そして地域の健康管理にも貢献する、極めて「大義」のあるものです。その大義を、弊社も共に実現してまいりたいと思います。』

※関連リンク:プレスリリース

TOMORUBA編集部

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