栄養管理アプリのシルタス×藤枝市×静鉄×静鉄ストア | 生活習慣病予防に向けた実証実験を開始
キャッシュレス決済連動型の栄養管理アプリ「SIRU+」を運営するシルタス株式会社は、静岡県藤枝市、静岡鉄道株式会社、株式会社静鉄ストアと協定を結び、2月1日より生活習慣病予防に向けた実証実験を開始すると発表した。
実証実験の背景
超高齢社会に突入する日本において、社会保障費や医療費、介護負担の増大が問題となる中、「健康寿命(※1)の延伸」が求められている。健康寿命を延ばすには、若いときからの生活習慣病予防が欠かせないと提言されており、個人での健康管理だけでなく、自治体や企業が協働して、市民が健康になるための取り組みがますます重要になっている。
このような背景のもとシルタスは、市の重点施策「健康」をテーマに、高血圧の改善に向けた取り組みを行っている藤枝市ならびに、地域の健康に寄与する取り組みを行っている静岡鉄道、静鉄ストアと協定を結び、生活習慣病予防に向けた実証実験を行うという。(※2)
シルタスが開発し、2019年3月からサービスを開始している「SIRU+(シルタス )」は、キャッシュレス決済と連動し、買い物履歴から栄養の偏りを可視化、栄養バランスが整う食材やレシピをオススメするスマートフォンアプリだ。初期登録の際にポイントカードを連携するだけで、自動的に購買履歴がアプリに取り込まれ、購入した食材を栄養分析する。
そして、栄養の過不足や食の好みなどをアプリが学習して、最適な食材やレシピを提案。毎回食事を記録する手間が不要となり、買い物という日常生活のタスクを健康行動に変えて、“頑張らない”で健康に近づくことを目指している。
※1: 2000年よりWHO(世界保健機関)が提唱している「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」
※2: 今回の実証実験は、関東経済産業局「自治体×ヘルスケア関連ベンチャー等共創プログラム」による伴走支援で行う。
実証実験の概要
静岡鉄道が運営するポイントカード、LuLuCaしずてつカードを「SIRU+」に連携し、静鉄ストアが運営する、しずてつストア対象店舗で買い物をすると、購買履歴から購入食材の栄養素を自動で分析する。アプリ上で不足栄養素を補える食材やレシピを提案することで、高血圧をはじめとする生活習慣病予防に向けた行動変容を促し、食生活の改善を目指す。
<詳細>
■実証実験の目的/高血圧をはじめとする生活習慣病予防に向けた行動変容を促進し、食生活の改善につなげる。
■実証実験時期/2021年2月1日~2021年2月末
■実証実験対象店舗/藤枝市内しずてつストア、駿河台店・岡部店・藤枝水守店・藤枝高洲店・藤枝駅南店
■実証実験対象者/藤枝市内しずてつストア従業員とその家族、藤枝市職員
■検証内容/実証実験前後の購買履歴を分析し、栄養摂取状況や、購入品目の変化を検証する。また、対象者にアンケートを実施し、健康意識や活動の変化を調査する。
<検証項目>
・実証実験参加者の栄養摂取状況、購買傾向の変化を分析
・実証実験参加者の健康意識の変化を分析
・SIRU+で得られるデータをもとに、下記の項目に関して変化の有無を検証
(1)塩分摂取量 (2)カリウム摂取量 (3)野菜摂取量 (4)お弁当、総菜摂取量
※関連リンク:プレスリリース