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eiicon×サムライインキュベートによる「Open Innovation Program」がリニューアル!”ハンズイン”による本気の事業創出支援に取り組む理由とは。

eiicon×サムライインキュベートによる「Open Innovation Program」がリニューアル!”ハンズイン”による本気の事業創出支援に取り組む理由とは。

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「オープンイノベーションを通して、本気で事業創造を目指したい」。そうした意欲的な企業をサポートすべく、2018年にeiiconは、事業創造と成長のためのインキュベーション事業を展開する株式会社サムライインキュベートとタッグを組み、事業創出支援「Open Innovation Program」を立ち上げた。そしてこの夏、このプロジェクトがさらなる進化を遂げるという。

2社によるコラボレーションは、本プログラムの開始以前から日本郵便のオープンイノベーションプログラム「POST LOGITECH INNOVATION PROGRAM」や、中京テレビとサムライインキュベートが開催したオープンイノベーションプログラム「CHUKYO-TV INNOVATION PROGRAM」など、多彩な実績を生み出してきた。

今回リニューアルされたプログラムでは、各企業のニーズに徹底的に寄り沿い、明確かつ具体的なコンセプトワークに力を入れつつ、事業の正式リリースまでワンストップ型のオープンイノベーション支援を目指す。サムライインキュベートの豊富なノウハウと、社内外に協力者を生むプロモーションを始めとしたeiiconの強みは、どのような相乗効果を生むのか?本プログラムについて、サムライインキュベートの成瀬氏・富樫氏と、eiiconの田中・保の4名が語った。

<写真左→右>

●株式会社サムライインキュベート Team Leader Enterprise Group 富樫憲之氏

広告会社を経て、サムライインキュベート入社。日本におけるオープンイノベーション黎明期からアクセラレータプログラムやハッカソンといったオープンイノベーションプログラムを大企業向けに多数提供している。

●株式会社サムライインキュベート 執行役員 Enterprise Group 成瀬功一氏

大手事業会社での新規メディア立ち上げや外資系コンサルティング会社でイノベーション関連プロジェクトなどを経験し、2018年にサムライインキュベートへ入社。

eiicon company 共同創業者  田中みどり

新卒で株式会社インテリジェンス(現・パーソルキャリア)に入社。正社員の転職支援領域における法人営業部門にて、IT・インターネット業界の採用支援に従事。 その後、 eiiconの立ち上げに参画。アライアンス・セールス・プロモーションなどビジネスサイドを担う。

●eiicon company sales  保美和子

神戸大学大学院理学研究科にて、ハエをモデルに摂食に関わる分子機構と神経基盤を研究。パーソルキャリア株式会社に新卒入社後、eiicon companyに配属。企画・営業を担当。

「事業を創り上げる」に徹底的にこだわるプログラムへ。

――まずは今回、「Open Innovation Program」をリニューアルされた経緯について伺えますか?

eiicon・田中 : 今年3月にプログラムをスタートした際には、おかげさまでさまざまな反響をいただきました。当初、私たちは「最短期間で事業創出を目指す」というスピード感を重視して、ブートキャンプ形式で3か月間でまずは検証までもっていくプログラムを中心に実施していました。しかし、お問合せいただいた企業様にヒアリングしてみると、短期的な成果以上に、サムライインキュベートさんとeiiconによる「本気の事業創出支援」という点に注目が集まっていた。ならば、そこにもっと注力できるプログラムにしたいと考えたのです。

サムライ・成瀬氏 : オープンイノベーションを目指す企業様からは、「スタートアップとのマッチングはできたが、その先が難しい」「事業を創り切れずにプログラムが終わってしまった」といった課題が多く寄せられました。

そこで、今回リニューアルする「Open Innovation Program」では、各企業のニーズに丁寧に寄り沿いながら、期間に縛られることなく事業創造の部分を徹底的にやっていこうと。実証実験やPoCの開始はもちろん、追加検証や正式リリースに至るまで、「しっかり事業を創り上げる」という点を手厚く行っていきたいと思っています。

――「事業創出」というゴールの瞬間まで伴走する点が、リニューアルの一番の特徴になるわけですね。

eiicon・田中 : そうですね。以前のインタビューでサムライインキュベートの長野さんが「表面的な『ハンズオン』ではなく、中まで手を入れて動かす『ハンズイン』が、私たちの姿勢」とおっしゃっていたのですが、このプログラムでも「ハンズイン」の姿勢を大事にしたいです。

本来の目的やゴールというものを明確に見据え、それを達成するためには、参加企業がどんなコンセプト/テーマを選択し取り組んでいくべきなのか?そうした初期設計の段階から密に連携し、インキュベーション期間や事業化フェーズにおいても、参加企業に深く入り込んでサポートしていく計画です。

2社の連携が成功に寄与した、日本郵便オープンイノベーションプログラム。

――サムライインキュベートさんと言えば、オープンイノベーション支援において数多くの実績がありますよね。日本郵便の「POST LOGITECH INNOVATION PROGRAM」も第1期の成功を受けて、今年7月には第2期がスタートしました。

サムライ・富樫氏 : 日本郵便様のケースでは、まず「自社課題をきちんと解決したい」というニーズがあったんですね。そこからさらに打ち合わせを重ね、「スタートアップを育てる」という目線ではなく、あくまで対等のパートナーとして共創し、新規事業を生み出したいという取り組み姿勢が明確になっていきました。

 実は、この段階からeiiconさんにもプロジェクトに参画していただいておりまして。日本郵便様・サムライインキュベート・eiiconさんの3者で「この方針を、どういうメッセージでスタートアップに伝えていくのか」というプログラム設計について、きめ細かくディスカッションすることができました。これが、成功要因のひとつだったと思っています。

eiicon・田中 : 3者間のミーティングも何度も行いましたよね。サムライインキュベートさんが、独自のフレームワークを活用してニーズや課題を整理されており、そこで見えてきた情報を、我々eiiconが対外的なテーマメッセージやデザインに落とし込み発信することで、日本郵便様によりマッチするスタートアップからの応募獲得を目指す。そうした連携は、非常にスムーズでしたね。

――具体的には、どういった議論がなされたんですか。

サムライ・富樫氏 : 我々はプログラム支援を行う際に、「戦略的なテーマをつくり込む」ことを大事にしています。「アセットはたくさんあります」「どんな提案も歓迎です」という形の抽象的なメッセージで募集されるプログラムも見かけますが、スタートアップ側からは「どんな課題を解決したいのか」「どんなアセットが活用できるのか」「どんな企業と組みたいのか」が分からず、かえってアイデア提案がしづらいという話もよく聞きます。

たとえば、日本郵便様では、既存の物流システム自体をダイナミックに変革するテクノロジーも求めていますし、一方で、ドローン配送のような今はない未来の物流システムも構想されています。そういった日本郵便様のイノベーションに向けた想いや戦略をストーリーや事業テーマとして落とし込みました。

eiicon・保 :それらと連動して活用可能なリソースはどんなものか、業界外のスタートアップにも伝わるように具体化して発信するよう意識したことで、想像を超える数のアイデア提案をいただける結果につながったと考えています。eiiconとしても「テーマを絞り目的を明確にする」ことを大事にしてきましたが、こういった方向性が合うからこそ、我々が一緒に取り組むことによる相乗効果が生まれるのではないでしょうか。

本気で事業創造を目指す企業を、“ハンズイン”で支えたい。

――タッグを組みプログラムを運営していくにあたって、お互いにどのような強みを持っていると感じていますか?

eiicon・田中 : 近年はオープンイノベーションが注目を集める中で、さまざまなプレイヤーが登場していますが、「企業との関わり方」にそれぞれの特徴が出やすいなと感じているんですね。サムライインキュベートさんの場合は、いい意味で“泥臭い”と言いますか、「運営メンバーの一員となって、内側から一緒に動かしていく」というスタンスこそが他にはない強みではないかと感じています。

また、以前からシード期のスタートアップへ出資を積極的に行い数多くの実績を積み上げていらっしゃいますよね。その成果の中で、どういうスタートアップと組めば、どういう事業が生まれるのかという、未知数の価値や可能性を見極める「目利き」のノウハウをお持ちだと思っています。

eiicon・保 : 一緒に取り組みをしていても、大手企業の内側に入り、メンタリングをはじめ事業創造のノウハウをしっかりレクチャーされている。一度のプログラムで終わりではなく、継続的に進化できるような仕組みを提供していく姿勢には、「正にハンズインだな」と感じています。我々eiiconが目指している、企業が自立・自走する「オープンなオープンイノベーション実践」の支援においても共感することが多いです。

サムライ・成瀬氏 : そこまで言っていただけると感無量ですね(笑)。

サムライ・富樫氏 : 日本郵便様もそうですが、企業の担当者様が急速に成長していく姿が見られると非常にやりがいがあるなと感じます。最終的には、我々のサポートがなくても自走できる状態が理想的ですので、それを踏まえたレクチャーやサポートをしていきたいと思っています。

――eiiconについての印象はいかがですか?

サムライ・富樫氏 : eiiconさんの魅力は、やはりその企業が何を求めているのか、本音の部分まで引き出すようなヒアリングや、そこに寄り沿いながら前に進めていくような付き合い方を徹底されている。その上で拾い集めた情報や設計したテーマを、プロモ―ションにしっかり落とし込んでいるなと。そうした情報発信が、企業内の意識向上に影響力を発揮し、プロジェクトの前進に繋がったケースも実際に目の当たりにしています。

あとは、成長スピードや勢いも目覚ましいですよね。新しいお客さんと新しいことにどんどん取り組む「前進感」も個人的に感じていますので、「僕らも負けじと、この業界を盛り上げていこう」と刺激を受けていますよ。

――今回の「Open Innovation Program」にはどのような企業に参加してほしいとお考えですか?

サムライ・成瀬氏 : 業界・業種などを問わず、「会社全体をあげて本気で事業を興したい」という企業様はぜひサポートしたいと思っています。それも外部のサポーターではなく、「一緒に事業を創っていく、異なる強みを持ったパートナー」が欲しいとお考えの企業さんにとっては、きっと最良のプログラムになると自負しています。

eiicon・保 : 「一度チャレンジしてみたものの、期待した成果が得られなかった」という企業様についても、私たちが内側に入り込むことで立て直せるのではないかと期待しています。

――今回のプログラムが成功すれば、オープンイノベーションがさらに加速していきそうな印象です。

eiicon・田中 : 大手企業1社とスタートアップというマッチングだけでなく、同じ目的を持った同業界の企業で大規模プロジェクトを組み、スタートアップとマッチングすることで社会課題などを一気に解決していく。オープンイノベーションはそれだけの可能性を秘めているはずです。

サムライ・成瀬氏 : 個人的には、自然にオープンイノベーションが起こっていくような全国規模のコミュニティを促進していければいいなと思っています。1社1社の取り組みだけでなく、日本全体としてのオープンイノベーションをできないと、グローバルで勝てるイノベーションは起こりにくいのかなと思っていますので、我々の支援も、日本のエコシステムも、そうした方向にシフトしていけるといいなと。今回のプログラムが、そうした未来への第一歩になればいいですね。

インタビュー後、サムライインキュベートが開催する「オープンイノベーション NEXT STAGE」イベントに潜入! 

「オープンイノベーション NEXT STAGE」では、サムライインキュベートの成瀬氏・富樫氏が登壇し、数少ない成功企業に共通する事業化への取り組みを紹介。成功企業に共通する”オープンイノベーション”の本質を語った。会場となったfabbit大手町には各社新規事業担当者が集まり、耳を傾けた。

「面白いスタートアップと出会いは増えたが、事業化に至らない」という新規事業担当者の声が相次いでいる中、講義ではオープンイノベーションに対する勘違いと失敗要因を事例とともに紹介した。

成瀬氏は「事業を創る上でつい、色々なバリューを付加しようとしてしまう。重要なのはコアバリュー・事業コアを見定めているかである。顧客目線でニーズを掘り起こし、コアバリューを見極めてそこに事業モデルを構築できるかが成功の鍵である」と言う。

また、富樫氏から成功企業に共通する取り組みの事例として、日本郵便株式会社(現在2期目のオープンイノベーションプログラム「POST LOGITECH INNOVATION PROGRAM 2018」の応募受付中。専用サイトはコチラから)や中京テレビ放送株式会社の事例を紹介した。

オープンイノベーションを上手く進めるためには、「両社が納得のいく着地点を見つけることが重要である」と富樫氏は言う。自社だけが有益となるようなゴールを設定するのではなく、お互いの方向性を確認して、向き合えるのか。これこそが事業化するために、大手企業が持っておくべきスタンスであり、成功要因のひとつではないかと話し、イベントを締めくくった。

取材後記

サムライインキュベートがVC事業を通して培ってきた「事業化ノウハウ」や、スタートアップの可能性を見出す目利き力、さらに「ハンズイン」で企業の内側から支援していくスタンス。そしてeiiconのコンセプトメイクへのこだわりと、社内外を巻き込むプロモーション、双方向に出会うことができるWEBプラットフォーム。それぞれが持つ独自性に富んだ強みが組み合わさることが、本プログラム最大の魅力と言っていいだろう。そしてそれは、「本気の事業創造」を目指す企業の強力なパートナーとなるはずだ。

◆eiicon×サムライインキュベート 事業創出支援「Open Innovation Program」の詳細はこちらをご覧ください。

(構成:眞田幸剛、取材・文:佐藤瑞恵・保美和子、撮影:古林洋平・保美和子)

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